司法書士に求められる営業力とは?顧客を獲得するための方法
司法書士の数は年々増加しており、競争が激化しています。
司法書士として事務所を運営し、安定した依頼を確保するためには「営業力」が重要です。
しかし、一口に営業力といっても顧客のニーズを的確に把握し、信頼関係を築くための力が必要です。また、最適な営業方法で顧客を開拓していくことも求められています。
この記事では、司法書士に必要とされる営業力と、顧客を効果的に獲得するための方法について解説します。
司法書士に求められる営業力
司法書士事務所にとって、営業力は仕事の量や質、幅を決める重要なものです。
司法書士が営業力を身に付けることで得られるメリットとして、下記の2つが挙げられます。
- 顧客の獲得と維持が安定した収入に直結する
- 地域に縛られない顧客を獲得につながる
それぞれの内容について、深掘りして見ていきましょう。
顧客の獲得と維持が安定した収入に直結する
大前提として、司法書士が安定した収入を得るためには顧客を獲得し続けることが必要不可欠です。
新規顧客を獲得することに加え、良好な関係性を維持して固定顧客になってもらうことが収入の安定に直結します。
また、インターネットが普及した現代では、口コミがオンラインで広がるケースが増えており、影響力も大きくなっています。
一度依頼を受けた顧客から良い評価を得ることの重要性も高まっているといえるでしょう。
地域に縛られない顧客を獲得につながる
デジタル化が進む現代では、地域を越えた顧客の獲得が現実のものとなっています。
これまでの司法書士業務は事務所周辺の地域住民からの依頼が中心でしたが、インターネットの普及により、場所に縛られないかたちでの依頼が増加しています。
特に、Webを活用した集客は、従来の方法ではリーチできなかった新規顧客との接点を作る強力な手段です。
ただし、地域密着型の集客を完全に手放す必要はありません。
Web集客と従来型の手法を組み合わせることで、幅広い顧客層にアプローチできる点が最大のメリットです。
それぞれの方法の良さを活かし、自社に最適なバランスを見つけながら、より効果的な営業活動を行うことが重要です。
司法書士の営業5ステップ
司法書士の営業は、対面とWEBの2つの方法がありますが、どちらも基本となるステップは以下の5ステップです。
ぞれぞれのステップですべきことを順を追って解説していきます。
1.ターゲット顧客を明確にする
まずは、ターゲット顧客を明確にすることが重要です。
自分の司法書士事務所の得意分野や強みが何かをしっかりと認識したうえで、その強みを活かせるターゲット選定を行います。
なお、ターゲット顧客を設定する際には「ペルソナ」を設定することをおすすめします。
「ペルソナ」とは、ターゲットとなる架空の顧客像のことで、具体的な想定に基づいて「実在しそうな一個人」を設定するのが基本です。
司法書士のWeb集客において、ペルソナ設定をする場合に想定すべき具体的な内容として、下記のようなものが挙げられます。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 抱えている問題
上記の内容に沿って「会社を設立する30代の男性で、登記手続きができる司法書士を探している人」のようにペルソナを設定します。
どのようなターゲットに向けて営業をしていくのか、具体的に想定することで、司法書士事務所の集客の成功につなげることができます。
2.営業先リストの収集・作成をする
ターゲット顧客のペルソナ設定と営業先の大枠が定まったら、具体的な営業先を収集してリストアップします。
テレアポなどの営業に不慣れな場合、営業先リストとともにトークスクリプトを作成しておくと安心です。
トークスクリプトがあれば、営業で伝える内容が明確になるので営業成功率アップにつながります。
また、自社内の複数名で分担して営業を行う場合、重要事項や認識などを事前に共有できるというメリットもあるので、積極的に活用するのがおすすめです。
3.営業先へアプローチをする
ここからは実際に営業先へのアプローチに移っていきます。
営業先への主なアプローチ方法は、下記の通りです。
- フォーム営業
- 電話(テレアポ)
- DM送付
まず、司法書士業務の営業を成功させるには、決裁権がある方、またはなるべくそれに近い方にアポイントをとることが重要です。
可能な限り、社長や店長に話を聞いてもらえるようにアポイントをとることを目指しましょう。
4.営業先にできることを伝える
司法書士は年々増加傾向にあり、顧客獲得競争が激化しています。
そのなかで、司法書士が新規顧客を獲得するためには営業の内容が重要です。
司法書士と関わること自体が少ないという方も多く、「なんとなく大手なら安心」という感覚で決められてしまうことも少なくありません。
知識がない顧客でもわかるように自事務所ができることをしっかりと伝え、選んでもらえるようにする必要があります。
5.営業先と信頼関係を構築する
営業の結果、新規顧客を獲得できたら、信頼関係を構築してリピーターになってもらえるよう努めます。
同じ顧客からリピートしてもらうことで、司法書士の収入の安定に直結します。
信頼関係を築くために心がけるべきことは、以下の通りです。
- 案件対応中に丁寧な対応を心がける
- 案件完了後も気軽に相談しやすい環境を整える
- 情報発信等で継続的に顧客と司法書士事務所に接点を持つ
業務中に丁寧に対応することはもちろん、業務完了後も関わりを持ちやすいようにサービスを整えておくことがおすすめです。
アフターサービスを充実させたり、関連業務についての情報を発信したりなどの工夫することが大切です。
司法書士が顧客を獲得するための方法
司法書士の営業手段・顧客獲得手段として、以下のような方法が挙げられます。
- 既存顧客からの紹介を活用する
- 地域に根ざした営業活動を行う
- Webを活用した集客を行う
- ホームページを活用する
- セミナーや勉強会の開催・参加する
それぞれの営業方法を詳しく解説します。
既存顧客からの紹介を活用する
既存顧客からの紹介は昔ながらの集客方法ですが、成約率が非常に高いのが特徴で、より確実性の高い集客方法といえます。
もちろん、顧客との信頼関係が構築されていなければ既存顧客からの紹介は受けられません。
新規顧客の獲得の営業に力を入れることももちろん重要ですが、既存顧客に対しても真摯かつ丁寧な対応をすることが求められます。
地域に根ざした営業活動を行う
インターネットの普及に伴い、司法書士も地域に関わらず全国から集客ができるようになってきてはいるものの、依然として地元地域での集客が強い傾向にあります。
そのため、地域に根ざした営業活動は特に積極的に行う必要があります。
具体的には、新聞広告やダイレクトメッセージなどを活用するのがおすすめです。
なお、新聞広告やダイレクトメッセージといったアナログツールを活用する場合に重要なのは、一目見て分かりやすい情報量を掲載することです。
幅広い年代の人が目にすることを前提に、特に伝えたい情報に絞って作成したうえで、自社ホームページへの誘導を併用するなど、効率的な集客を目指しましょう。
Webを活用した集客を行う
近年のデジタル化、インターネットの普及で、重要性が高まり続けているのがWeb集客です。
Web集客の方法としては、大きく分けて以下の3つの方法があります。
- SEO対策
- SNS集客
- Web広告
それぞれの集客方法について、掘り下げて解説します。
SEO対策
「SEO」とは「Search Engine Optimization」略で、「検索エンジン最適化」を意味します。
検索エンジンで検索されたワードの検索結果のページでサイトが上位表示されることを目的として、技術的にWebページを最適化することを「SEO対策」といいます。
SEO対策を行うことで、サイトへのユーザー流入数を増やすことができ、結果として集客につなげることができます。
また、SEO対策の結果、上位表示された記事は一定期間大きな変動なく上位に表示され続ける傾向にあるので、SEO対策は費用対効果が高い集客方法といえるでしょう。
ただし、SEO対策はすぐに成果が出るわけではない点に注意が必要です。
正しい方向性でSEO対策を行ったとしても、およそ数ヶ月から1年程度の期間が必要になるため、即効性がある集客と組み合わせて活用することをおすすめします。
SNS集客
FacebookやX(旧Twitter)、InstagramなどのSNSは、司法書士事務所の知名度向上のために有効なツールです。
SNS集客を行う場合の投稿内容としておすすめしたいのは、下記の通りです。
- 自社サービスの紹介
- 具体的な事例の解説
- 司法書士個人の人となりがわかるような発信
上記のなかからどれか一つに特化するか、その時々で投稿内容を変えて組み合わせるかは自由ですが、一貫性のある内容に統一することが重要です。
どういった方向性で司法書士としてブランディングしたいのかに応じ、アカウント作成時に投稿内容もよく検討する必要があります。
Web広告
Web広告のなかで、検索エンジンで検索したキーワードに連動して表示される広告のことを「リスティング広告」といいます。
リスティング広告を活用することで、より即時性のある集客が期待できます。
たとえば、司法書士事務所の集客でリスティング広告を出す場合、「司法書士」というワードと所在地の地域名や具体的な案件名を合わせると良いでしょう。
具体例は、下記の通りです。
- 「東京 司法書士」
- 「新宿 司法書士」
- 「東京 司法書士 遺産」
- 「東京 司法書士 登記」
リスティング広告は掲載する期間に対してその都度費用がかかるので、かかる費用と集客率を定期的に確認することが重要です。
ホームページを活用する
Web集客を始めるうえで、ホームページの活用は欠かせません。
司法書士を探している多くの方は、最初の行動としてインターネット検索を利用します。
そのため、ホームページは顧客が事務所に抱く「第一印象」を決める非常に重要な役割を果たします。
特に初めて訪れるユーザーにとって、ホームページは信頼感や安心感を感じてもらうことが重要なので、顧客が求める情報をわかりやすく、整理された形で伝えることが大切です。
司法書士事務所のホームページに最低限掲載すべき情報は、下記の通りです。
- 事務所の基本情報
- 事務所の所在地 ・アクセス
- 司法書士の紹介
- 取扱業務
- 問い合わせフォーム
これらをわかりやすくまとめたホームページを作成することをおすすめします。
セミナーや勉強会の開催・参加する
セミナーや勉強会というと昔からある手法で、アナログなイメージがあるかもしれませんが、Web集客という点においてもセミナーや勉強会は有効です。
オンラインでセミナーや勉強会の開催や参加をすることで、知識が深まったり、新たなつながりが生まれたりするメリットがあります。
また、司法書士同士で横のつながりを持つことでも、長期的に見て集客につながる可能性があります。
事務所に合った営業方法を選ぶことが大切
ここまで、さまざまな営業方法を紹介してきました。
一口に「営業」といっても、その方法はさまざまで、それぞれに異なるメリットがあります。
司法書士の営業を成功させて集客につなげるためには、まずは自社の強みを分析したうえで最適な方法を選択することが必要不可欠です。
多忙な司法書士業務と両立するためにも、営業方法を効率的に選択し、時間の有効活用を目指しましょう。
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この記事では、司法書士に求められる営業力と営業方法について詳しく解説してきました。
デジタル化が進んでいる近年の司法書士が集客を考えるならば、Web集客は重要です。
しかし、専門知識がなければ結果が伴わない可能性が高いのも事実です。
また、Web集客は実施して終わりではなく定期的な見直しが必要なので、忙しい司法書士業務との両立に苦労する方も多いといえます。
そのようなときは、Webマーケティングの専門家に相談することをおすすめです。
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