仕事がない司法書士必見!最速で仕事を掴むたった4つの方法
司法書士という仕事について「司法書士は仕事がない」「稼げない」といった声をよく耳にしますが、果たしてそれは本当でしょうか。
司法書士の業務範囲は登記だけではなく、むしろ年々拡大傾向にあります。
仕事がないと嘆く前に、まずは現状を冷静に分析し、適切な集客施策を打つことが大切です。
本記事では、仕事に悩む司法書士の方々に向けて、最速で案件を獲得するための4つの方法をご紹介します。
司法書士の仕事がないと言われる主な6つの理由
結論から言えば、司法書士の仕事がない、または稼げない司法書士が今後増えてくる、と言われていますが、それは大きな間違いです。
なぜなら、少子高齢化社会に伴い、成年後見など、司法書士の業務範囲は年々増えているからです。
むしろ、司法書士の仕事量は全体的に増えていると言えるでしょう。
しかし、なぜ司法書士の仕事がない、と言われるのでしょうか。
主に次のような理由で司法書士に仕事がない、と言われますが、これは単なる一部の情報を元にした、個人の勝手なイメージにすぎません。
一つひとつ誤解を説いていきましょう。
司法書士の仕事は登記だけだと思っている人が多いため
司法書士の業務は、不動産登記や商業登記だけではありません。
遺言や相続、成年後見、簡易裁判所における訴訟代理など、幅広い法律事務を扱っています。
登記に関しても、単なる申請書類の作成だけでなく、関連する法律相談や複雑な登記申請の代理など、専門的な知識を活かしたサービスを提供しているのです。
司法書士の業務が多岐にわたることを知らない人が多いため、「登記のみ」というイメージが先行してしまっているのが現状でしょう。
登記数が減少しているが司法書士数は増えているため
近年の統計を見ると、不動産登記や商業登記の件数は緩やかな減少傾向にあります。
一方で、司法書士の数は年々増加しており、日本司法書士会連合会の『会員数他データ集』によれば、2024年4月1日時点で司法書士会員数は23,156人となっています。
単純に考えれば、1人あたりの登記件数は減少していると言えます。
しかし、前述の通り、司法書士の業務は登記だけではありません。
むしろ、相続や成年後見のニーズは増える一方で、トータルでの仕事量は決して減ってはいません。
登記数と司法書士数だけを見て、安易に需要が減ると結論づけるのは早計だと言えるでしょう。
登記手続きを自分でも行いやすくなったため
確かに、登記申請は本人でも行うことができます。
インターネットの普及により、登記のノウハウが広く共有されるようになり、書式作成サービスなども登場しました。
司法書士に頼らず、自分で登記を済ませる人が増えているのは事実です。
しかし、登記申請が単純な作業ばかりとは限りません。
権利関係が複雑なケースや、トラブル対応が必要な場合など、専門家のサポートが欠かせない場面は多くあります。
安易に自分で手続きを進め、問題が生じるリスクを考えると、やはり司法書士の存在意義は揺るぎないものだと言えます。
AIにより置き換えられる業務が増える可能性があるため
近年のAI技術の発展は目覚ましく、多くの業界で人間の仕事がAIに置き換えられつつあります。
司法書士の業務も例外ではなく、定型的な書類作成などはAIで自動化できる可能性があります。
しかし、司法書士の本質的な価値は、法律知識に基づく判断力と、クライアントに寄り添う姿勢にこそあります。
AIには法の解釈や、複雑な状況への柔軟な対応は難しいでしょう。
むしろ、AIを上手に活用し、業務の効率化を図ることで、より高度な法律サービスを提供できるようになると考えられます。
AIの脅威を恐れるのではなく、共存の道を探ることが肝要です。
人口減少で仕事の総量が少なくなっていると思われているため
日本の人口は減少の一途をたどっており、総務省統計局『人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)』によれば2015年に1億2709万人だった日本の人口は、2053年には1億人を割り込み、2065年には8800万人まで減少する見込みと予測されています。
人口が減れば、法律サービスの需要も先細りになるのではないか、という懸念があるのは事実です。
しかし、人口減少が即座に司法書士の仕事の減少につながるわけではありません。
むしろ、相続や遺言、成年後見のニーズは高齢化に伴って高まる一方です。
不動産の管理や有効活用、事業承継など、人口動態の変化に合わせた新しい法律ニーズも生まれてくるでしょう。
司法書士には、時代の変化を先取りし、新たな価値を提供していくことが求められます。
仕事がない、または収入が低い司法書士も存在するため
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag『司法書士』によれば、全国の司法書士の平均年収は971.4万円となっています。
他士業と比べても高水準にあります。
しかし、一方で低収入に悩む司法書士も確かに存在します。
とはいえ、それは司法書士という資格の問題ではなく、個人の努力不足や経営手腕の問題と捉えるべきでしょう。
独立開業した司法書士が成功するには、専門性の追求はもちろん、マーケティング力や経営戦略が不可欠です。
集客の工夫や業務の効率化など、経営者としての腕が問われるのです。
仕事に恵まれない司法書士は、自分の強みを再確認し、差別化を図る必要があります。
司法書士の仕事量と業務範囲はむしろ増えていく
司法書士を取り巻く環境は決して楽観視できるものではありませんが、社会の変化を好機と捉えれば、活躍の場は広がるはずです。
人生100年時代と言われる中、財産管理や相続、成年後見のニーズは必然的に高まります。
事業承継や空き家問題など、高齢化社会特有の課題解決にも司法書士の知見が欠かせません。
ITの活用による業務のデジタル化や、隣接士業とのコラボレーションなど、新しい働き方への挑戦も求められるでしょう。
変化を恐れず、前向きに適応していく姿勢が何より大切です。司法書士の未来は、自ら切り拓いていくものなのです。
仕事のない司法書士が最速で仕事を掴む4つの方法
仕事のない司法書士の解決方法として、言われていることが「専門性を高める」「ダブルライセンス」などですが、時間をかけても問題ないのであれば、これらは自分自身の価値を高める上でおすすめの方法です。
しかし、これらにはある程度の時間がかかります。
仕事がない司法書士の悩みは「直近の仕事がない」ということだと思います。
結論から言えば、直近の仕事がない主な原因は「営業集客やマーケティング施策を行っていない」もしくは、「それらがうまくいっていない」ということにつきます。
そのため、今直近の仕事がない状況を抜け出すためには、結局はデジタルかリアルでマーケティングや営業活動を行うのが最速の方法です。
専門性を高めても、ダブルライセンスを取ったとしても、それだけでは世の中には認知してもらえませんから、どの道仕事を安定的に取っていくためには、マーケティングや営業活動が必要になります。
そのため、まずはマーケティングや営業活動を行い、仕事の相談が安定的にくるようにしていくことが重要です。
集客のためにマーケティング施策を実施する
司法書士の全体数が多くなっているのは事実です。
司法書士の資格を取っただけでは、世の中に自然に認知されないため、自分自身の司法書士事務所について世間にアピールしていくことは仕事を獲得する上で、必要不可欠です。
具体的にはマーケティング施策を実施し、集客を行っていきます。
マーケティング施策はたくさんありますが、「なんでもいいからやってみる」ではなく、まずは次の2つの条件を満足するものから実施していきましょう。
- 比較的少額な費用と少ない手間で認知拡大、仕事獲得につながりやすいもの
- 司法書士のような地域特化型ビジネスに適したもの
- 認知拡大や仕事獲得までの速度が速いもの
それぞれ、司法書士におすすめのマーケティング施策を、検討すべき順番で解説していきます。
地域密着型ビジネスの強い味方!Googleマイビジネス
Googleマイビジネスとは、Googleが提供する無料のオンラインプロフィールサービスです。
事務所の名称や所在地、連絡先、提供サービスなどの基本情報を登録することで、Google検索結果や地図上に情報が表示されるようになります。
地元の人々に認知してもらうのに非常に有効なツールと言えます。
設定は簡単で、専門知識は特に必要ありません。司法書士の集客におけるマストアイテムと言っても過言ではないでしょう。
HPは簡易的なものでOK
Googleマイビジネスを設定する際、自分のWebサイトのURLを登録する欄があります。
まだ本格的なHPを持っていなくても、事務所の概要や提供サービス、問い合わせ先などが記載された簡易的なページを用意するだけで十分です。
HPのデザイン性などは二の次で、情報が明確に伝わることが何より大切です。
見栄えのするHPは、Web経由の集客が軌道に乗ってから段階的に整備していけばOKです。
最初は無理をせず、必要最低限の内容で始めることをおすすめします。
認知度や情報拡散性ならSNS
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSも、集客には欠かせないツールです。
司法書士としての専門的な情報を発信したり、事務所の日常をアップしたりと、人となりが伝わるアカウント運用を心がけましょう。
フォロワーとの交流を通じて、信頼関係を築くことができます。
SNSの特性上、広く拡散されるチャンスもあるため、知名度アップが期待できるでしょう。
ただし、炎上リスクには十分注意が必要です。
節度を持った投稿を心がけ、プロフェッショナルとしての品位を保つことが肝要です。
最速で仕事につながるのがWeb広告
検索連動型広告やSNS広告など、Web広告を活用するのも即効性のある集客方法です。
サービスを必要としている人に直接アプローチできるため、成約率も高くなります。
ただし、広告運用には一定のコストと知識が必要です。
費用対効果を見極めつつ、少額から始めるのがおすすめです。
Web広告の良さは、すぐに反響が確認できること。データを分析しながら、広告内容やターゲティングを最適化していきましょう。
専門家に相談するのもいいかもしれません。
地域密着型ビジネスに有効なチラシ・DM送付
オンラインでの施策が重要な一方で、地域に根差した営業活動も欠かせません。
事務所の所在地周辺へのポスティングやダイレクトメール送付は、足で稼ぐ地道な集客方法です。
ターゲットを明確にし、伝えたいメッセージを凝縮することがポイントです。反響の少なさに落胆せず、継続は力なりと信じて実践あるのみ。
町内会などコミュニティとの関係構築、商店街との連携など、地域に溶け込む工夫も大切にしたいものです。
将来的な広告に頼らない集客の仕組み構築ならSEO
中長期的な視点で見れば、検索エンジン最適化(SEO)は非常に有効な集客方法と言えます。
自社サイトやブログを充実させ、Googleなどの検索結果で上位表示されるよう工夫するのがSEOの基本です。
読者にとって価値のある情報を発信し続ければ、おのずとアクセス数は伸びていきます。
SEOの効果が表れるまでには数カ月かかることもありますが、一度仕組みができれば広告費なしで見込み客を獲得できます。
専門的な記事の執筆は大変かもしれませんが、自分の知見を世の中に問うていく気概を持って臨みたいものです。
異業種交流会に参加する
司法書士の仕事は、不動産業者や金融機関、税理士など他業種との連携が不可欠です。
普段の業務だけでは出会えない異業種の人脈を開拓するのに、交流会ほど有効な場はありません。
自分の強みを全面に押し出し、ビジネスパートナーを見つけましょう。
普段は話せないような業界の話を聞けるのもまた、交流会の醍醐味。
新たなサービス開発のヒントが潜んでいるかもしれません。
知り合いができれば、紹介による仕事も期待できるでしょう。
司法書士会の勉強会、同窓会に参加する
司法書士会が主催する研修会には、単に知識を得るだけでなく、名刺交換の場として参加するのも効果的です。
資格の先輩後輩という繋がりは、営業面でも強い味方になるはず。
気軽に相談し合える仲間がいれば、仕事の悩みも和らぐでしょう。同窓会のような和やかな交流の場も大切にしたいものです。
酒席での何気ない会話から、思わぬ仕事の話が進展することだってあります。
日頃からしっかりと人脈を作っておくことが肝心です。
受験指導塾主催の同窓会に参加する
司法書士の受験指導塾が開催する同窓会にも、積極的に顔を出しておきたいところです。
自分の合格体験を後輩に伝授しつつ、先輩からは事務所経営のノウハウを吸収する。
そんな貴重な情報交換の場として活用しましょう。同じ志を持つものたちとの縦のつながりは、きっと心強い支えになるはず。
悩みを打ち明けられる相手がいるというだけで、独立開業のストレスも和らぐでしょう。
合格の喜びを分かち合える仲間との出会いは、かけがえのない財産です。
営業代行などを活用する
営業が苦手、という司法書士も少なくないはず。そんな時は、営業代行サービスの利用も一考の価値があります。
プロの手を借りれば、スムーズなアプローチが可能です。
ただし、単に営業を丸投げするのではなく、自分の事務所の強みを正しく伝えられるよう、密なコミュニケーションを取ることが大切。
営業代行で見込み客とのパイプができたら、そこから先の関係構築は自分の力で進めていきましょう。
あくまで営業のきっかけづくりと割り切ることが賢明です。
テレアポやフォーム営業などを行う
電話営業やWeb上の問い合わせフォームから案件を開拓する方法もあります。
まずは興味を持ってもらえるような”キラーコンテンツ”を用意することが先決です。
司法書士としての専門性を前面に出しつつ、依頼者のメリットを明確に打ち出せれば、反応が良くなるはず。
電話営業は数をこなすことが何より大事。フォームからの問い合わせには、迅速丁寧な対応を心がけましょう。
信頼関係の第一歩は、この初動対応にかかっていると言っても過言ではありません。
補助者やパートナーと協力して営業活動を行う
1人で営業するのは骨が折れるもの。事務所に補助者やパートナーがいれば、分担して営業活動を行うのも有効でしょう。
各自の得意分野を生かし、カバーし合う体制が理想的です。
チームで案件に取り組めば、モチベーションも上がります。時には合同セミナーを開催するなど、規模の大きな営業活動にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
1人では難しいことも、力を合わせれば可能になるはず。
お互いの強みを認め合える仲間の存在は何にも代えがたい財産になります。
集客・マーケティング施策を行い仕事がない状態を改善しよう!
ここまで述べてきたとおり、司法書士の仕事を安定的に獲得するには、地道な営業活動と戦略的なマーケティングが欠かせません。
デジタル、リアル、その両面からのアプローチを欠かさず、コツコツと実践を積み重ねることが何より大切です。
「仕事がない」と嘆いているだけでは何も変わりません。自ら仕掛けていく姿勢を持つことが、事態打開の第一歩なのです。
もちろん、すぐに結果は出ないかもしれません。それでも希望を失わず、一つ一つの施策を大切に積み重ねていきたいものです。
営業力とともに、自分の専門性をさらに磨いていくことも忘れてはなりません。
「この分野なら私に任せてください」と胸を張って言えるような強みを身につけること。それが司法書士の独立開業を支える最強の武器になるはずです。
今こそマーケティングの視点を持ち、新たな一歩を踏み出していきましょう!