
司法書士の仕事の取り方は?10個の効果的な集客・営業方法を解説!
司法書士として独立を目指したものの、「どうやって仕事を取ればいいのか分からない」「依頼を受けるのが難しい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
司法書士の仕事は、ただ待っているだけでは自然に舞い込んでくるものではありません。
自ら積極的に戦略を立て、顧客を獲得するための行動が必要不可欠です。
本記事では、司法書士の仕事の取り方について、基本的な方法から、より効率的に案件を増やすための仕組みづくりまでを、わかりやすく解説します。
司法書士の仕事の取り方10選

司法書士として独立開業した後、安定して仕事を得るためには、積極的な営業活動や集客が欠かせません。
司法書士の仕事の取り方として、効果的な方法に次の10個のことがあります。
- 紹介|既存の人脈や顧客から仕事につながりやすい
- ホームページ|オンライン上の信頼感を高める
- ブログ・SEO|価値ある情報を届け、見込み客を育てる
- SNS|情報発信しながら交流を図る
- Web広告|狙った層に直接リーチできる
- ポータルサイト|検索経由で新規顧客とつながる
- 士業マッチングサイト|少ない手間で利用できる
- 飛び込み営業|直接事業者とつながれる
- セミナー開催|興味を持つ参加者が集まるため効率的に仕事につなげやすい
- 異業種交流会|経営者や事業者と関係を築く
それぞれの方法について、以下から順番に詳しく解説していきます。
1.紹介|既存の人脈や顧客から仕事につながりやすい
司法書士として安定した仕事を得る方法の一つが、「紹介」による案件獲得です。
紹介とは、すでに信頼関係がある知人や、過去に仕事で関わった顧客、不動産業者、金融機関、他士業(弁護士や税理士など)から、新たな依頼者を紹介してもらうことを指します。
紹介で得た案件は、成約(契約成立)に至る確率が高く、その後のリピート(再依頼)にもつながりやすいのが特徴です。
開業前に勤務していた事務所の同僚や上司、過去の取引先、知人の士業関係者など、既存の人脈を改めて整理し、開業時にはしっかりと挨拶に回るようにしましょう。
紹介を得るためには、「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえる信頼感が不可欠です。
そのため、日々の仕事においても、誠実な対応、丁寧な説明、確かな専門知識の提供を心がけることが重要です。
紹介による案件獲得は、短期的な集客だけでなく、長期的な信頼構築にもつながります。
地道な努力を積み重ねることが、着実な成果に結びつくでしょう。
2.ホームページ|オンライン上の信頼感を高める
現代において、ホームページは司法書士事務所にとって「インターネット上の名刺」ともいえる存在です。
ホームページを持つことで、事務所の存在を広く知ってもらえるだけでなく、閲覧者に対して信頼感を与えることができ、結果として仕事の依頼につながりやすくなります。
ホームページには、事務所概要、代表者プロフィール、業務内容、料金体系、対応可能な地域、これまでの実績などを掲載しましょう。
また、よくある質問(FAQ)や、依頼者の声(レビュー)を載せることで、初めて相談を検討している人にも安心感を持ってもらうこともできます。
特に、司法書士業務の中でも自分が得意とする分野(例:不動産登記、相続手続き、会社設立支援など)を明確に打ち出すことが重要です。
得意分野がはっきり可視化されることにより、ターゲットとなる顧客自身の問い合わせのハードルも下がり、問い合わせをより効果的に増やすことができるのです。
さらに、ホームページは見た目のデザインだけでなく、「スマートフォンでも見やすいか」「ページの読み込みが速いか」といった使いやすさ(ユーザビリティ)にも気を配ることが必要。
ストレスなく閲覧できるホームページにすることで、閲覧者が途中で離脱するのを防ぎ、集客力を高めることができます。
なお、ホームページ制作は専門知識が必要なため、独学で作るよりも、プロに依頼して作成するほうが、結果的に費用対効果の高い集客ツールを得ることができるでしょう。
3.ブログ・SEO|価値ある情報を届け、見込み客を育てる
ホームページとあわせて活用したいのが、ブログの運営とSEO(検索エンジン最適化)です。
SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位に表示させるための工夫を指します。
ブログを通じて、見込み客(まだ依頼していないが関心を持っている方)に、検索するキーワードに合わせた情報を読んでもらうことで、自然と事務所の存在を知ってもらうことができます。
たとえば、以下のようなテーマで検索する人向けにわかりやすい記事を書くと、潜在的な顧客にリーチできます。
- 「相続手続き 流れ」
- 「会社設立 登記 必要書類」
記事内容としては、具体的な事例紹介や手続きの流れ、注意点など、実際の司法書士業務に即した実用的な情報を盛り込むことが効果的です。
また、記事を書く際には、単に情報を並べるだけでなく、「誰に向けて、何を解決できるのか」という視点を常に意識することが大切です。
SEO対策は、すぐに効果が出るものではなく、成果が出るまで数か月単位で時間がかかることも珍しくありません。
しかし、地道に取り組むことで、長期的には安定した集客力を育てる資産になります。
ブログ運営は手間がかかるものの、司法書士としての専門性や信頼性をアピールできる強力な手段であるため、ぜひ継続的に取り組みましょう。
4.SNS|情報発信しながら交流を図る
X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSは、無料で利用できる情報発信ツールで、司法書士の集客を考えるうえでも意義深い手段です。
SNSでは、事務所の日常業務の様子、取扱い分野に関する知識、セミナー開催のお知らせなど、さまざまな情報を発信することができます。
こうした情報発信によって、フォロワー(閲覧者)との間に信頼関係を築き、「この人に相談したい」と思ってもらうきっかけを作ることができるのです。
SNSの最大の特徴は、単なる一方通行の情報発信にとどまらず、コメントやメッセージでのやり取りを通じて、双方向の交流ができる点にあります。
司法書士という職業は一般の方にとってなじみが薄く、やや堅いイメージを持たれがちです。
そのため、SNSではできるだけ親しみやすい言葉を使い、専門用語を避け、わかりやすく丁寧な説明を心がけることが重要です。
また、投稿内容に一貫性を持たせることで、「相続に強い司法書士」「不動産登記に詳しい司法書士」といったイメージを植え付けやすくなり、ブランディングにもつながります。
SNSの運用は、すぐに目に見える成果が出るわけではありませんが、継続して情報発信を続けることで、着実にファンを増やしていくことができるでしょう。
5.Web広告|狙った層に直接リーチできる
即効性のある集客手段としておすすめなのが、Google広告やSNS広告などのWeb広告です。
Web広告の中でも、特に連動型広告は、特定のキーワードやターゲット属性に合わせて、事務所の広告をインターネット上に表示することができます。
たとえば、「相続手続き 司法書士」といったキーワードを設定すれば、相続に関心を持つユーザーが検索したタイミングで広告を表示させることができ、効率的なのです。
また、SNS広告では、年齢、性別、地域、興味関心といった細かい条件を設定して、ターゲットとなる層に絞って広告を配信することもできます。
ターゲットを絞ることにより、無駄な広告費をかけることなく、求める顧客層に直接アプローチできる点はメリットです。
ただし、Web広告は設定や運用を間違えると、十分な効果が出ないまま広告費だけが消えてしまうリスクもあります。
特に初めて広告運用を行う場合は、ターゲティング設定(誰に広告を見せるかの指定)やキーワード選び、予算管理などに注意が必要です。
不安な場合は、Web広告に詳しいプロに相談したり、運用代行を依頼したりすることも、成功への近道となるでしょう。
6.ポータルサイト|検索経由で新規顧客とつながる
ポータルサイトとは、特定の業種や地域情報をまとめて紹介しているWebサイトのことを指します。
司法書士の場合、「司法書士ドットコム」「エキテン」などがポータルサイトの代表例です。
こうしたサイトに事務所情報を掲載することで、インターネット検索を通じた、新規の顧客との「つながるチャンス」が広がります。
ポータルサイトは、検索エンジンにおいて上位に表示されやすい特性があるため、開業直後でまだ自分のホームページが目立たない段階でも、集客効果が期待できます。
また、口コミやレビュー機能が備わっているポータルサイトも多く、「この司法書士は信頼できる」というポジティブな評価が集まれば、新たな依頼者の獲得に貢献することも。
ただし、口コミの影響力は大きいため、丁寧で誠実な対応を常に心がけることが重要です。
ポータルサイトには、無料で掲載できるものと、有料プランに加入するものがあります。
まずは無料プランから始めて、反応を見ながら必要に応じて有料プランへ切り替える方法も有効でしょう。
適切なポータルサイトを活用することで、費用を抑えながら効率的に知名度を高めることができます。
7.士業マッチングサイト|少ない手間で利用できる
士業マッチングサイトとは、司法書士を探している個人や企業と、司法書士自身を結びつけるための専門サイトのことです。
こうしたサイトに事務所情報を登録しておけば、利用者からの相談や依頼が直接届く仕組みになっており、少ない手間で仕事を得るチャンスを増やすことができます。
士業マッチングサイトの強みは、利用者が明確なニーズを持っていることが多い点にあります。
そのため、ホームページなどで集客するよりも、案件の成約率が高くなることも。
登録する際には、プロフィールページをしっかりと作り込むことが重要です。
特に、以下のような項目を丁寧に記載することで、信頼性を高めることができます。
- 得意分野(例:不動産登記、相続、会社設立支援など)
- 料金設定(できるだけ具体的に)
- 対応可能なエリア(地域名を明記)
- 過去の実績や経験年数
また、サイト上でのやり取りは迅速かつ丁寧に行うことが大切です。
この対応姿勢が、口コミやレビューに反映され、さらなる依頼につながる可能性が高まります。
士業マッチングサイトは、開業間もない時期や、新規顧客を増やしたいと考えている時に特に有効な手段といえるでしょう。
8.飛び込み営業|直接事業者とつながれる
飛び込み営業とは、あらかじめアポイントメント(事前の約束)を取らずに、直接企業や店舗などを訪問し、司法書士事務所の存在をアピールする営業方法です。
近年は、インターネットを活用した営業手法が主流となっています。
しかしながら、顔を合わせて信頼関係を築くことができる飛び込み営業は、特に地域密着型で活動したい司法書士にとって向いた手段となるのです。
訪問先としては、不動産会社、建設会社、保険代理店、中小企業などが挙げられます。
こうした業種は、日常的に登記手続きや法律に関するサポートが必要になる機会が多いため、司法書士との連携が期待できるのです。
飛び込み営業を行う際には、名刺やパンフレットなどの資料を持参し、自分が提供できるサービス内容を相手の立場に立ってわかりやすく説明できるよう準備しておきましょう。
また、単に事務所の案内をするだけでなく、相手にとってどのようなメリットがあるかを具体的に伝えることが、信頼を得るコツです。
たとえば、不動産会社向けであれば「所有権移転登記(売買などで不動産の名義を変える手続き)を迅速に対応できる」とアピールするなど、ニーズに合わせた提案を心がけましょう。
飛び込み営業は、最初は緊張するかもしれませんが、続けていくことで経験が積み重なり、成果につながりやすくなります。
9.セミナー開催|興味を持つ参加者が集まるため効率的に仕事につなげやすい
セミナー開催は、司法書士としての知識や専門性を活かしながら、効率的に新たな顧客を獲得できる手段の一つです。
セミナーとは、特定のテーマについて専門的な知識を提供する勉強会や説明会のことです。
たとえば、「相続手続きの基本」「遺言書作成のポイント」など、一般の人が関心を持ちやすいテーマを設定すれば、多くの参加者を集めることができます。
セミナーを開く方法として、次の2種類があります。
- 会場を借りて、対面式で開催する
- Zoom(ズーム)などのオンラインツールを使って、インターネット上で開催する
特に最近では、インターネット環境があらゆる世代の家庭でも整っているため、オンラインセミナーの開催も一般的になり、地理的な制限なく広く参加者を募ることができるようになっています。
セミナーを成功させるためには、参加者にとって役立つ具体的な内容を用意し、難しい専門用語をなるべく使わず、わかりやすく伝えることが大切です。
また、セミナー後には、相談会を設けたり、個別相談を受け付けたりすることで、そのまま案件化(実際の依頼につなげること)を目指すことも可能です。
特に相続や遺言など、高齢者を対象とした分野では、対面で信頼関係を築くことが効果的なこともあるため、対面セミナーの開催がより高い効果を発揮する場合もあります。
継続的にセミナーを開催していくことで、地域の中で「相談しやすい司法書士」として認知され、紹介やリピート依頼の増加にもつながる可能性が高まるでしょう。
10.異業種交流会|経営者や事業者と関係を築く
異業種交流会とは、業種の異なるさまざまな事業者が集まる交流イベントのことです。
司法書士にとっても、異業種交流会は新たな人脈づくりや仕事のチャンスを広げる場として意義のあるイベントです。
参加者には、地元の中小企業経営者、個人事業主、士業(弁護士や税理士など)、不動産関連業者などが多く、司法書士業務と親和性の高い分野の人々と出会う機会が豊富にあります。
異業種交流会では、第一印象が大切です。
短い自己紹介の中で、「自分はどんな業務を得意とする司法書士なのか」「どのような場面で役に立てるのか」を簡潔かつ明確に伝えられるよう、あらかじめ準備しておきましょう。
たとえば、以下のように話してみてはいかがでしょうか。
- 「相続手続きに強い司法書士です」
- 「会社設立や不動産登記をサポートしています」
こうした具体的な紹介をすることで、相手に強く印象づけることができます。
また、交流会の場ではすぐに仕事の話をまとめようとせず、まずは信頼関係を築くことを意識しましょう。
一度築いた信頼は、後から仕事につながったり、別の人を紹介してもらったりする可能性にもつながります。
異業種交流会は一回限りで効果を求めるのではなく、何度も参加して顔を覚えてもらい、着実に人脈を広げていく場だと考えることが成功の鍵です。
司法書士が仕事を安定的に獲得するためのポイント

司法書士として独立して仕事を始めたあとには、1回きりの依頼で終わらずに、継続的にお客さまから相談や依頼をもらえる体制を作ることが大切です。
司法書士が安定して仕事を得るために意識すべきポイントは、次の通りです。
- 複数の集客チャネルを持つ
- 見込み客との継続的に接点を持つ
- 競合との差別化を意識する
- スキルアップと専門性の強化を行う
以下からは、司法書士として安定した依頼を得るための方法について、それぞれ詳しく解説します。
紹介が生まれる信頼関係を構築する
司法書士が長く仕事を続けていくには、「紹介」という形で、新しい依頼を紹介してもらうことが力になります。
紹介をしてもらうには、今受けている仕事に、一つひとつ丁寧に誠実に対応することが何よりも大切です。
たとえば、紹介につながる行動の具体例は以下の通りです。
- 書類の説明は難しい言葉を避けて、わかりやすく伝える
- 必要な報告や連絡をこまめに行う
- お礼の気持ちを忘れずに伝える
こうした対応を丁寧に行うことで、「この人にお願いしてよかった」と思ってもらえ、他のお客さまを紹介してもらえるきっかけになります。
また、紹介をしてくれた人にも、きちんと感謝の気持ちを伝えることが重要です。
このような信頼関係を大事にすることで、将来にわたって良い関係が続き、新しい仕事にもつながっていきます。
複数の集客チャネルを持つ
「集客チャネル」とは、新しいお客さまと出会うための手段や方法のことです。
本記事内では、集客方法はいくつもあることをお伝えしてきました。
集客の方法は一つに絞らず、いくつかの方法を同時に使うことがポイントです。
理由は、一つの手段だけに頼ると、その方法がうまくいかなくなったときに、急に仕事が減ってしまう可能性があるからです。
たとえば、以下のような方法を組み合わせるといいでしょう。
- すでにある「紹介」からの依頼
- 自分のホームページを作る
- ブログやSNSで役立つ情報を発信する
- 司法書士が登録できるポータルサイトやマッチングサイトに載せる
このように、いくつかの手段を持っておくと、一つの方法でうまくいかないときでも、他の方法で補うことができます。
また、それぞれの方法を通じて出会えるお客さまの種類も少しずつ違うため、さまざまな依頼につながるチャンスも広がります。
見込み客との継続的に接点を持つ
「見込み客」とは、今すぐには依頼しないけれど、将来、司法書士のサポートが必要になるかもしれない方のことです。
このような人たちと、ずっとつながっておくことも重要です。
見込み客とのつながりを保つために、実際には次のような取り組みが考えられます。
- 以前にセミナー(説明会)などに来てくれた人に、定期的にお便りを送る
- 過去に問い合わせがあった人に、「その後いかがですか」と連絡する
- 役立つ情報をブログやSNSに定期的に載せて、思い出してもらえるようにする
こういった接点を保っておけば、「そういえば、あのとき相談した司法書士さんにお願いしよう」と思ってもらえるきっかけになります。
仕事がすぐに来るわけではなくても、少しずつ関係を築いておくことが、将来の仕事につながることでしょう。
競合との差別化を意識する
同じ地域で司法書士として活動している人が複数いる場合、「なぜ自分に依頼すべきか」という理由を相手にわかりやすく伝えられるかが、大きな意味を持ちます。
仕事を任せてもらうには、ほかの司法書士にはない「自分ならではの強み」を明確に持っていることが必要です。
たとえば、以下のような点を意識してみましょう。
- これまでに対応してきた案件で得た実績や経験をはっきり伝える
- 特定の分野に絞って専門性を強調する
- 他の士業(税理士や行政書士など)との連携体制があることをアピールする
こうしたポイントを、ホームページやSNS、名刺やパンフレットなどあらゆる場面で一貫して発信すれば、信頼感が高まり、「この人にお願いしたい」と思ってもらえるきっかけになります。
スキルアップと専門性の強化を行う
司法書士として継続して仕事を得るには、日々の学びを怠らない姿勢が欠かせません。
法律や手続きの内容は、定期的に見直されたり変更されたりします。
そうした最新の情報を知らずにいると、間違った対応をしてしまい、信頼を失う原因にもなりかねません。
そのため、以下のような取り組みを習慣にしておくことが大切です。
- 定期的に開催される勉強会や研修に参加する
- 最新の制度改正や判例などに関する専門書を読む
- 専門性を深めたい分野(たとえば相続や法人登記など)に特化して知識を集中的に強化する
こうした努力は、目に見える成果としてはすぐに現れないかもしれません。
しかし、次第に信頼性を高め、他の士業からの紹介にもつながりやすくなるという価値を持っています。
また、制度改正への対応力や最新情報を相談者にわかりやすく伝える力は、実は多くの事務所が「当たり前のようで徹底できていないポイント」でもあります。
だからこそ、常に知識を更新し、それを情報発信や説明に反映できる司法書士であることが、結果的に他の事務所との差別化につながるのです。
地道な努力の積み重ねが、将来の安定した仕事の基盤になります。
司法書士の仕事に関するよくある質問
ここからは、司法書士の仕事に関して寄せられることが多い次の2つの質問を取り上げ、それぞれに回答する形で解説していきます。
- 司法書士は独立しても仕事がない?
- 営業しないで仕事を取る方法は?
以下から、それぞれの疑問について詳しい回答を見ていきましょう。
司法書士は独立しても仕事がない?
「司法書士として独立したいけれど、本当に仕事が入るのか不安だ」という声はよく聞かれます。
たしかに、何も準備せずにいきなり開業した場合、すぐに仕事が舞い込んでくるというのは現実的には難しいです。
しかし、開業前から以下のような準備をしておけば、安定した仕事の流れをつくることは十分可能です。
- 司法書士会や異業種交流会などで、事前に人脈を築いておく
- ホームページやSNSなど、開業時点ですぐ集客できる状態を整えておく
- 自分の専門分野をはっきりさせておき、専門に合わせた情報発信を準備しておく
また、相続や登記(不動産の名義変更)など、司法書士が扱う仕事のニーズ自体は常に一定数あります。
仕事がないと感じるケースの多くは、「営業活動や情報発信の不足」「集客の動線が確立されていない」ことが原因です。
WebやSNSをうまく活用しながら、複数の集客ルートを確保することが成功のカギとなります。
営業しないで仕事を取る方法は?
「営業が苦手だけど、それでも仕事を得られる方法があるなら知りたい」と感じている方も多いかもしれません。
まったく何もしないで仕事が入る、というのは現実的ではありません。
しかし、無理に売り込むような営業をしなくても仕事につなげる方法はあります。
たとえば、以下のような方法が有効です。
- ブログやホームページで役立つ情報を発信する
- SNSを通じて、日常業務や考え方をわかりやすく伝える
- 事務所や自分自身の考え方や特徴を、わかりやすくまとめて伝える
こういった発信を通じて、「この人の考え方は信頼できる」と感じてもらうことが、自然な相談や依頼のきっかけになります。
無理に営業をかけるのではなく、「信頼を積み上げる仕組みをつくる」という発想で集客を行うことが、苦手意識を持たずに続けられる方法です。
積極的な営業活動とWeb集客の活用で仕事を獲得しよう!
本記事では、司法書士の仕事の取り方10選と安定的に仕事をとるためのポイントを詳しく解説しました。
ここまでお伝えしてきたように、司法書士として安定して仕事を得るには、「待っているだけ」では足りません。
自ら働きかける営業活動と、インターネットを活用したWeb集客の両方を組み合わせることが大切です。
営業活動というと、飛び込み訪問や電話営業のようなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、現代ではもっと自然なかたちでお客さまへアピールすることが可能です。
たとえば、以下のような方法があげられます。
- 地域の不動産会社や税理士事務所などに挨拶し、顔を覚えてもらう
- 自分の専門分野に関連する勉強会やセミナーに参加し、つながりをつくる
- 自身の活動や考え方をブログやSNSで継続的に発信する
また、Web集客については、以下のような点を意識することが効果的です。
- 自分のホームページを、検索されやすい構成で整備する
- お客さまがよく悩むテーマをブログでわかりやすく解説する
- LINEやSNSを使って、問い合わせまでの流れをスムーズにする
特に今の時代では、スマートフォンや検索を通じてサービスを探す方が増えているため、オンライン上で自分の強みを発信できる環境を整えることが、仕事の入り口を広げるカギになります。
しかしながら、「ホームページをどう作ったらよいかわからない」「ブログを書いても集客につながらない」といった悩みをお持ちの方も多いかと思います。
そうした場合は、集客の仕組みづくりを得意とする私たちドットアンドノードにぜひご相談ください。
当社では、司法書士をはじめとする士業の方々に向けて、実績あるWeb集客支援サービスを提供しています。
「もっと多くの相談を受けたい」「オンラインでも信頼される発信をしたい」といったご希望をお持ちでしたら、ぜひ一度、私たちにお気軽にご相談ください。