【事例で解説】SEO改善では何をやるべき?優先順位ごとに具体的な進め方を解説!
SEO改善は、記事数を増やせば自然にうまくいくものではありません。
重要なのは、検索する人が知りたいことに、きちんと応えられるページになっているかどうかです。
一方で、すでに評価される可能性があるページを見直したり、ユーザーが比較・検討しやすい内容に整えたりすることで、順位や成果が伸びるケースもあります。
また、SEO改善は、すぐに結果が現れる施策ではありません。
公開や修正を行っても、その評価が反映されるまでには、ある程度の時間が必要です。
この記事では、SEO改善をこれから進めたい方に向けて、まず何を確認し、どの順番で着手すべきかをわかりやすく解説します。
【前提】SEO改善の本質は検索ユーザーのニーズを満たすことにある!

SEO改善でまず押さえておきたいのは、検索順位を上げること自体が目的ではない点です。
大切なのは、検索した人が知りたいことをわかりやすく伝え、不安や疑問を解消できるページを作ることにあります。
たとえば、キーワードを詰め込んだだけの記事や、似たような内容を並べただけのページでは、検索する人の満足にはつながりません。
また、SEO改善では記事の中身だけでなく、ページの見やすさや使いやすさも重要です。
内容が充実していても、知りたい情報にたどり着きにくかったり、読みにくかったりすれば、ユーザーの満足度は下がってしまいます。
一方で、「このページを見れば知りたいことがきちんとわかる」と感じてもらえる内容であれば、結果としてSEOでも評価されやすくなります。
ターゲットが何を求めて検索しているのかを整理し、ターゲットのニーズに対して内容・構成・導線をきちんと合わせていくことが重要です。
実際に行なって成果が出たSEOの改善事例

弊社、ドットアンドノードが実際に行った改善の中で成果につながった以下の3つの事例を紹介します。
- 省エネ関連サイトの事例
- 農業関連サイトの事例
- 司法書士関連サイトの事例
以下からは、弊社、ドットアンドノードが実際に行って成果が出た、SEOの改善事例をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
省エネ関連サイトのSEO改善事例
省エネ関連のサイトでは、すでに問い合わせにつながっているキーワードを起点に、既存記事のリライトと新規記事の作成を進めました。
具体的には、すでに成果が出ているテーマの中でも、順位が伸び悩んでいる記事を優先的に見直し、あわせて関連性の高いキーワードで新しい記事を追加しています。
その結果、6か月の施策でリライトした18記事のうち13記事が順位上昇し、そのうち5記事が1位、2記事が2位まで上がりました。
新規記事についても、5記事中3記事が公開から6か月以内に狙ったキーワードで上位表示されています。
特に重要なのは、「成果が出るテーマに絞って改善したこと」です。
広く浅く手を出すのではなく、すでに勝ち筋が見えている領域を深掘りしたことで、順位だけでなく成果にもつながりやすくなりました。
農業関連サイトのSEO改善事例
農業関連サイトでは記事数をむやみに増やすのではなく、テーマを絞って改善を進めたことが成果につながりました。
実施した施策は、4記事の作成と被リンク施策2本です。
施策開始から9か月で、検索1位のキーワードは1個から17個へ、10位以内のキーワードは1個から68個へ増加しました。
さらに、メインとなるキーワードの順位も上がり、サイト全体の流入も継続的に伸びています。
今回の事例のポイントは、少ない本数でも成果が出る設計にできていたことです。
記事数が少なくても、狙うテーマがずれていなければ、サイト全体の評価は高まりやすくなります。
一方で、方向性が合っていない記事を増やしても、同じような成果は出にくいです。
SEO改善では、量よりも「どのテーマに集中するか」が重要になる場面があります。
司法書士関連サイトのSEO改善事例
司法書士関連サイトでは、検索ボリュームの大きいキーワードだけを狙うのではなく、相談や問い合わせにつながりやすい細かなニーズに合わせて記事を改善しました。
その結果、施策開始から8か月で検索1位のキーワードは0個から7個に増加し、10位以内のキーワードは16個から51個まで伸びました。
PVも5か月で3倍になり、問い合わせは8か月で7件獲得。
事例からは、検索ボリュームが小さいテーマであっても、きちんとニーズに合ったページを作れば成果につながるということがわかります。
特に、地域性や専門性が強い分野では、大きなキーワードを無理に狙うよりも、具体的な悩みや状況に合わせたページを整えたほうが、問い合わせに結びつきやすくなります。
SEO改善では、「大きいキーワードで上位を取れるか」だけで判断しないことが大切です。
問い合わせや相談につながる見込みがあるなら、検索数が小さくても十分に取り組む価値があります。
【事例からわかる】優先順位別!SEO改善でやるべき10の施策

SEO改善は、思いついた施策から手を付けるのではなく、順番を決めて進めることが大切です。
SEO改善で優先すべき施策として、次の4つがあります。
- 優先順位1:まず最初にやるべき施策
- 優先順位2:短期で効果が出やすい施策
- 優先順位3:サイト全体の土台を作る施策
- 優先順位4:重要だが時間がかかる施策
以下からは、SEO改善で優先すべき施策それぞれについて詳しく見ていきましょう。
優先順位1:まず最初にやるべき施策
まず取り組むべきなのは、検索する人のニーズとページの内容が合っているかを確認することです。
ここがずれていると、上位表示してもクリックされにくく、クリックされても問い合わせや資料請求にはつながりません。
最初に行うべき施策は以下の通りです。
- キーワード設計の見直し
- タイトルタグの最適化
- 構造化データの設置
- コンテンツ整理
以下からは、最初に行うべき施策について詳しく解説します。
キーワード設計の見直し
SEO改善では、検索ボリュームが大きいキーワードを狙えばいいわけではありません。
大切なのは、該当のキーワードで検索する人が何を知りたいのか、どんな悩みを解決したいのかを整理することです。
たとえば、1つの記事の中に複数の検索意図を詰め込みすぎると、結局何について書かれたページなのかが伝わりにくくなります。
すると、検索エンジンにもユーザーにも評価されにくくなります。
そのため、キーワード設計では「1記事1テーマ」を意識しながら、検索意図ごとに記事を分けることが重要です。
あわせて、自社のサービスにつながりやすいテーマかどうかも確認しておく必要があります。
実務で進める場合は、次のような観点で整理すると進めやすくなります。
- 該当のキーワードは問い合わせや商談につながる可能性があるか
- 検索する人の悩みが1つのページで明確に答えられるか
- 既存記事とテーマが重なっていないか
- 今ある実績ページやサービスページと関連づけやすいか
実際の改善では、すでに成果が出ているキーワードの周辺から広げるほうが成功しやすいケースが多くあります。
ゼロから広く狙うより、勝ち筋のあるテーマを深掘りしたほうが、順位も成果も伸ばしやすくなります。
タイトルタグの最適化
タイトルは、検索結果の中で最初に見られる要素です。
内容がよくても、タイトルで魅力が伝わらなければクリックされません。
逆に、タイトルがわかりやすくなるだけで、ページの反応が良くなることもあります。
よくある失敗は、キーワードを不自然に詰め込みすぎることです。
特定の単語が無理やり散りばめられたページでは読みづらく、何がわかるのかも伝わりません。
タイトルでは、キーワードを入れることよりも、「このページを読むと何がわかるのか」をはっきり示すことが大切です。
作成時は、次のようなポイントを意識すると整えやすくなります。
- 狙うキーワードを自然に含める
- 記事の内容がひと目で伝わる表現にする
- 誰に向けた記事かがわかるようにする
- 中身とずれた強い表現を使わない
リライトでは、本文を変える前にタイトルを見直すだけでも改善のきっかけになることがあります。
特に、順位はついているのにクリックされていない記事では、タイトルの改善が効果的です。
弊社、ドットアンドノードが担当した案件では、順位が停滞していた記事をリライトし、1か月〜1か月半で「3位→2位」「7位→1位」「圏外→2位」などの改善を複数実現しています(例:「太陽光パネルメーカー」「蓄電池元取れない」「蓄電池容量」など)。
タイトルは検索結果で最初に見られる要素です。
そのため、リライト時にタイトルと中身の整合を取り直すことが、短期的な改善につながることがあります。
構造化データの設置
構造化データは、ページの内容を検索エンジンに伝えやすくするための設定です。
記事、パンくず、商品、レビューなどの情報を正しく伝えられると、検索結果での見え方が改善することがあります。
ただし、構造化データは入れれば必ず効果が出るものではありません。
ページの種類に合った設定を行うことで、検索エンジンが内容を理解しやすくなります。
実務では、次の考え方で優先すると進めやすいです。
- 記事ページなら記事情報の整理
- サイト内の位置関係を伝えるパンくずの整備
- 商品やサービス内容があるページは、その内容に合った設定
- 実際のページ内容と合わない設定はしない
先に中身を整え、そのあとで必要な設定を追加する流れが基本です。
コンテンツ整理
SEO改善では、新しい記事を増やすことだけでなく、今あるページを整理することも重要です。
似た内容の記事が複数ある、情報が古い、内容が薄いといった状態が続くと、サイト全体の評価が分散しやすくなります。
特に、同じようなテーマの記事がいくつもあると、どのページを評価すべきかが分かれやすくなり、順位が伸びにくくなることがあります。
こうした場合は、ページを増やす前に整理したほうが効果的です。
整理の方法は、主に次の4つです。
- 内容が重複しているページは1つにまとめる
- 残す価値があるページはリライトする
- 検索に出す必要がないページは非表示にする
- 不要なページは削除し、必要に応じて別ページへつなぐ
ここで大切なのは、「古いから消す」「流入が少ないからなくす」と機械的に判断しないことです。
問い合わせにつながる可能性があるページや、少ない流入でも役割があるページは、残して改善したほうがよい場合もあります。
改善を進めるなら、記事を増やす前に、まず今あるページの役割を整理することが重要です。
どのページを残し、どのページを直し、どのページをまとめるべきかを見極めることで、その後の施策も進めやすくなります。
優先順位2:短期で効果が出やすい施策
SEO改善で早めに成果を出したい場合は、新しい記事を増やすよりも、すでにあるページを見直すほうが効果的なことがあります。
短期で効果が出やすい施策は、以下の通りです。
- 記事のリライト
- メタディスクリプションの改善
- 被リンクの獲得
ここからは、短期で効果が出やすい施策について詳しく解説します。
記事のリライト
短期間で成果につながりやすい施策の代表が、既存記事のリライトです。
すでに検索結果に出ている記事は、まったく新しい記事よりも改善の効果が見えやすい傾向があります。
ただし、リライトは古い情報を少し直すだけでは不十分です。
記事のリライトで行う内容は以下の通りです。
- 内部リンクの最適化
- 記事構成の見直し
- 一次情報の追加
私たちドットアンドノードが担当した案件では、リライト18記事中13記事が順位上昇し、複数記事が短期間で1位を獲得しました。
たとえば「蓄電池元取れない」はリライト後1か月で7位→1位、AI Overviewsも1位。
「産業用太陽光発電」はリライト後1か月で4位→1位など、伸び悩み記事を勝ち筋に変える動きが出ています。
ここからは、記事のリライトで行う内容について詳しく解説します。
内部リンクの最適化
内部リンクは、関連するページ同士をつなぐための重要な要素です。
ユーザーが次に読むべきページへ進みやすくなるだけでなく、サイト内でどのページが重要なのかを整理しやすくなります。
サービスに近い記事や、問い合わせにつながりやすい記事が他のページからほとんどリンクされていないと、せっかく良い内容でも十分に活かせません。
反対に、関連する記事から自然につながっていれば、ユーザーも回遊しやすくなります。
内部リンクを見直すときは、次の点を意識すると整理しやすくなります。
- 関連性の高い記事同士を自然につなぐ
- 重要な記事にリンクが集まるようにする
- リンク先の内容がわかる文言にする
- 孤立している記事をなくす
特に、曖昧な文言でリンクするのではなく、「何について書かれたページなのか」が伝わる形でつなぐことが重要です。
内部リンクは地味な施策に見えるものの、既存記事の価値を引き出すうえで効果的です。
記事構成の見直し
記事の内容がよくても、構成がわかりにくいと読み手は途中で離れてしまいます。
SEO改善では、何を書くかだけでなく、どの順番で伝えるかも重要です。
よくある課題は、結論が後ろにあることです。
検索する人は、まず答えを知りたいと思っています。
そのため、前置きが長すぎたり、知りたい情報がなかなか出てこなかったりすると、満足しにくい記事になってしまいます。
構成を見直すときは、次のような流れを意識しましょう。
- 最初に結論や要点を伝え、そのあとに理由や詳細を説明する
- 比較、費用、手順など、次に知りたい情報を続ける
- 補足情報は後半にまとめる
見出しの順番が整理されるだけでも、記事のわかりやすさは変わります。
一次情報の追加
他サイトでも読める一般的な説明だけでは、差別化しにくいことがあります。
そこで重要になるのが、自社ならではの情報(一次情報)を加えることです。
実務で得た知見や現場での判断基準、支援事例の気づきなども、十分に価値のある情報になります。
たとえば、次のような内容は記事に加えやすい要素です。
- 自社での実測データ
- 実際の改善で見えたポイント
- よくある失敗例と対策
- 現場で使っているチェック項目
- 専門家監修のコメント
こうした情報があると、記事の信頼感が高まりやすくなります。
メタディスクリプションの改善
メタディスクリプションは、検索結果でページの説明文として使われることがある部分です。
メタディスクリプションがわかりやすいと、検索した人が「このページなら知りたいことがわかりそうだ」と判断しやすくなります。
ただし、長く書けばよいわけではありません。
大切なのは、ページ内で何がわかるのかを短く整理して伝えることです。
書くときは、次の点を押さえると整えやすいです。
- ページごとに内容を変える
- ページ内でわかることを簡潔に伝える
- キーワードを不自然に詰め込まない
- 読んだあとのメリットが伝わるようにする
順位そのものを直接動かす施策ではないものの、クリックされやすさを改善する意味では優先度の高い項目です。
特に、表示回数はあるのにクリック率が低い記事では見直す価値があります。
ドットアンドノードが担当した省エネ関連サイトのSEO改善事例でも、順位だけでなくCV最大化を目的に「クリックしたくなる検索結果上の見え方」を意識して改善を進め、過去最高のCV成果が出ているとクライアントから評価を得ています。
被リンクの獲得
被リンクは、他サイトから自社サイトへ向けられたリンクのことを指します。
SEOでは昔から重視されてきた要素で、今でもやり方を間違えずに取り組むことが大切です。
注意したいのは、数を集めることを目的にしないことです。
無理にリンクを増やそうとするのではなく、「紹介したくなるページを作る」という考え方で進めましょう。
被リンクにつながりやすいのは、たとえば次のような情報です。
- 専門性が高く、他サイトが参考にしやすい記事
- 実務で役立つまとめページ
- 独自の事例やノウハウを整理したコンテンツ
- 業界内で共有されやすいテーマの記事
外部から評価されやすいページは、内容が整理されていて、読む価値がはっきりしていることが多いです。
短期で成果を出しやすい施策は、どれも「今あるページの価値を高めること」が中心です。
新しい記事を増やす前に、既存記事を磨くことが結果として最短ルートになることも少なくありません。
改善を進める場合も、まずは既存記事の中から伸びしろのあるページを見つけ、優先的に手を入れていくことが重要です。
弊社、ドットアンドノードが担当した農業関連サイトのSEO改善では、4記事制作に加えて被リンク2つの施策を実施し、施策開始から9か月で1位キーワード数が1→17、10位以内が1→68まで拡大し、PVも継続的に上昇しました。
被リンクは単体施策というより、テーマに集中した良質コンテンツとセットにするのが効果的です。
優先順位3:サイト全体の土台を作る施策
ここまでの施策は、主に記事単位で成果を伸ばすための改善です。
一方で、安定してSEOの成果を出し続けるには、サイト全体の土台も整える以下の施策が必要です。
- ページ表示速度の改善
- コンテンツのEEAT強化
- サイトマップの最適化
以下からは、サイト全体の土台を作る施策について詳しく解説します。
ページ表示速度の改善
ページの表示速度は、見落とされやすいものの、ユーザー体験に直結する要素です。
ページがなかなか表示されないと、それだけで離脱される可能性が高くなります。
特にスマートフォンでの閲覧では、表示の遅さがそのまま機会損失につながりやすくなります。
そのため、SEO改善では記事の内容だけでなく、「すぐに見られるページになっているか」も確認しましょう。
見直しやすいポイントは、次のようなものです。
- 画像のサイズが大きすぎないか
- 不要なスクリプトが多すぎないか
- キャッシュが活用できているか
- 必要以上に重いデザインになっていないか
- スマートフォンでの表示に時間がかかっていないか
ページの表示を速くすることは、順位だけを目的にするものではありません。
ページを開いた人がストレスなく情報を読める状態を作ることが、本来の目的です。
コンテンツのEEAT強化
SEO改善では、記事の情報が正しいだけでなく、「誰が発信しているのか」「安心して読める情報か」も重要です。
特に専門性が求められるテーマでは、内容そのものに加えて、発信元の信頼感が問われやすくなります。
ここで意識したいのが、「経験や専門性が感じられるか」「信頼できる運営元か」などのE-E-A-Tが伝わる状態を作ることです。
具体的には、次のような要素を整えると、サイト全体の信頼感が高まりやすくなります。
- 著者や監修者の情報を明記する
- 運営会社の情報をわかりやすく載せる
- 専門分野に沿った発信を継続する
- 記事の更新日や更新内容をわかるようにする
- 実務経験にもとづく視点を記事内に入れる
一般論だけを並べるのではなく、実績や現場での知見が感じられる形にすることが大切です。
弊社、ドットアンドノードが担当した農業関連サイトのSEO改善では、4記事制作に加えて被リンク2つの施策を実施し、施策開始から9か月で1位キーワード数が1→17、10位以内が1→68まで拡大し、PVも継続的に上昇しました。
サイトマップの最適化
サイトマップは、サイト内にどんなページがあるかを整理して伝えるためのものです。
検索エンジンがページを見つけやすくするうえで役立ちます。
特に、ページ数が多いサイトや新しく公開したページが多いサイトでは、サイトマップを整えておくことで管理しやすくなります。
逆に、設定が曖昧なままだと、見てほしいページがうまく伝わらないことも少なくありません。
確認しておきたいのは、次のような点です。
- 検索結果に出したいページだけが含まれているか
- 重複したURLが混ざっていないか
- 不要なページまで含めていないか
- 更新したページの情報が適切に反映されているか
サイトマップは、順位を動かす施策ではありません。
ただ、サイト全体を正しく伝えるための基本部分なので、放置せず整えておくことが重要です。
優先順位4:重要だが時間がかかる施策
ここまで紹介した施策は、既存ページの改善を中心としたものです。
一方で、サイトを中長期で成長させるには、新しい記事を計画的に増やしていくことも重要です。
ただし、新規記事の作成はすぐに成果が出る施策ではありません。
公開してから評価がつくまでに時間がかかることも多く、やみくもに本数を増やしても結果につながりにくいのが実際のところです。
新規の記事作成
新規記事で重要なのは記事数を増やすことではなく、どのテーマで、どの検索意図に向けて作るかを事前に整理することです。
設計が曖昧なまま記事を増やすと、既存記事と内容が重なったり、問い合わせにつながらない流入ばかり増えたりする可能性があります。
そのため、新規記事は次のような条件がそろってから着手するのが理想です。
- 狙うキーワードと検索意図が整理できている
- 既存記事との役割分担ができている
- そのテーマで自社ならではの情報を出せる
- 記事公開後に、どのページとつなぐかまで考えられている
- 問い合わせや資料請求につながる導線を設計できている
新規記事は、短期で見ると効率が悪く感じることもあるものの、設計が合っていれば中長期で安定した流入源になります。
実際にドットアンドノードが担当した省エネ関連サイトのSEO改善では、CVが取れているキーワードと関連性の深いキーワードに絞って新規記事を投入し、公開から4〜6か月で複数キーワードの1位獲得、AI Overviews上位表示も確認できています。
数を追うのではなく、勝てるテーマに絞って丁寧に積み上げていくことが重要です。
SEO改善に取り組む際によくある間違い

SEO改善では、施策そのものよりも、考え方や進め方を間違えてしまうことで成果が出にくくなることがあります。
たとえばSEO改善に取り組む際によくある間違いは以下の通りです。
- とにかく記事だけを増やす
- すぐに結果を求める
以下からは、SEO改善に取り組む際によくある間違いについて詳しく解説します。
とにかく記事だけを増やす
SEO改善というと、まず記事数を増やすことを思い浮かべる方は少なくありません。
しかし、記事を増やすこと自体が目的になると、成果につながりにくいページばかりが増えてしまいます。
たとえば、検索意図がはっきりしていないテーマで記事を作ったり、似た内容の記事を何本も増やしたりすると、サイト内で役割が重なりやすくなります。
すると、どのページを優先して評価すべきかが曖昧になり、順位が伸びにくくなることがあるのです。
また、記事数が増えるほど内容の更新や情報の整合性、内部リンクの整理など、運用の負担も増えます。
結果として、全体の質を保ちにくくなり、サイトの強みも見えづらくなります。
そのため、SEO改善では次の順番で考えることが重要です。
- まず狙うキーワードと検索意図を整理する
- 次に既存記事で改善できるページを見直す
- そのうえで、足りないテーマだけ新規で追加する
量よりも、役割のはっきりしたページを揃えることが重要です。
すぐに結果を求める
SEO改善は、取り組んだらすぐに結果が出る施策ではありません。
ページを公開したり、既存記事を直したりしても、そうした変化が順位や流入に反映されるまでには時間がかかります。
そのため、少し改善しただけで毎日の順位変動に振り回されると、方針がぶれやすくなります。
数週間で目立った変化がないからといって、すぐに別の施策へ切り替えてしまうと、何が良くて何が悪かったのかが判断できなくなります。
SEO改善では、一定期間ごとに結果を見る姿勢が大切です。
たとえば、タイトルやディスクリプションの調整のように比較的早めに変化が見えやすいものもあれば、新規記事の評価やサイト全体の信頼性に関わる改善のように、時間をかけて効いてくるものもあります。
そのため、施策を始める前に、次のような点を決めておくと進めやすくなります。
- 何を改善するのか
- どの指標で変化を見るのか
- どのタイミングで効果を判断するのか
焦って方針を変えるよりも、計画に沿って改善を積み重ねたほうが、結果として安定した成果につながりやすくなります。
SEO改善をしても順位が上がらない場合はどうする?

SEO改善を進めても順位が上がらないときは、やみくもに別の施策を増やすのではなく、まず何が原因で伸びていないのかを整理することが大切です。
方向性が合っていないまま作業を増やしても、時間だけがかかってしまいます。
特に見直したいのは、次のようなポイントです。
- そもそもページが正しく見つけられているか
- 検索する人が求めている内容とずれていないか
- 信頼できるページとして見られる状態になっているか
- 競合と比べて情報の厚みや評価が足りているか
たとえば、ページ自体は公開されていても、検索エンジンに正しく伝わっていなければ順位は伸びません。
また、狙っているキーワードに対して、今の検索結果で求められている内容とページの構成がずれている場合もあります。
ほかにも、専門性が求められるテーマで信頼感が弱いと、内容がある程度整っていても上がりにくいことがあります。
このように、順位が上がらない理由は1つではありません。
だからこそ、「記事を増やす」「タイトルを変える」といった個別の対応にすぐ走るのではなく、まず詰まりどころを切り分ける必要があります。
もし社内だけで原因の特定や改善の優先順位づけが難しい場合は、SEOの専門会社に相談するのも効果的です。
第三者の視点が入ることで、自社では気づきにくい課題が見えやすくなります。
弊社、ドットアンドノードでは、今回紹介したように「既存の勝ち筋(CVが出ている領域)を起点に、リライトと新規記事を優先順位で設計する」支援が可能です。
自社だけで進めるのが難しい場合は、「現状のサーチコンソールデータをもとにどこから直すべきか」を一緒に整理するところから始めましょう。
SEO改善をする際によくある質問

SEO改善についてよくある質問は以下の通りです。
- SEO改善はどれくらいの頻度で行うべき?
- 新規記事とリライトではどちらを優先すべき?
- AI対策はしなくていい?
以下からは、SEO改善についてよくある質問について回答形式で詳しく解説します。
SEO改善はどれくらいの頻度で行うべき?
SEO改善は、一度やって終わりではありません。
検索順位や流入の変化を見ながら、定期的に見直していくことが大切です。
ただし、毎日のように細かく修正する必要はありません。
頻繁に手を入れすぎると、どの施策がよかったのか判断しにくくなるためです。
基本は、データを確認するタイミングと、記事を改善するタイミングを分けて考えると進めやすくなります。
たとえば、次のような進め方が一般的です。
- 毎週〜隔週:順位や流入の大きな変化がないかを確認する
- 毎月:改善候補の記事を洗い出す
- 数か月ごと:リライトや構成見直しを行う
大切なのは思いつきで修正を繰り返すことではなく、一定期間ごとに状況を見て、必要なページから順番に改善していくことです。
新規記事とリライトではどちらを優先すべき?
基本的には、すでに記事がある程度そろっているなら、先にリライトを優先するのがおすすめです。
既存記事の中には、少し整えるだけで順位が伸びるページが含まれていることがあるからです。
特に、検索結果の2ページ目〜3ページ目にいる記事や以前より流入が落ちている記事は、改善の余地が大いにあります。
一方で、新規記事が必要になるのは、次のような場合です。
- まだカバーできていない検索意図がある
- 既存記事では対応できないテーマがある
- 成果につながる新しい切り口が見えている
つまり、優先順位としては「まず既存記事を見直し、そのうえで不足しているテーマを新規で補う」という考え方が基本です。
AI対策はしなくていい?
結論からいうと、AI向けだけの特別な対策を意識しすぎる必要はありません。
大切なのは、検索する人にとってわかりやすく、信頼できる情報を届けることです。
検索結果の見え方は変わっても、評価されやすいページの考え方が変わるわけではありません。
むしろ、内容が整理されていて答えがわかりやすく、独自の視点がある記事の重要性は高まっています。
そのため、AI対策として考えるべきことも、特別なテクニックではなく、次のような基本の徹底です。
- 結論がわかりやすい
- 比較や整理がされている
- 独自の知見が入っている
- 信頼できる発信元だとわかる
- 記事構成が見やすい
AIという言葉に引っ張られすぎず、まずは人にとって役立つページを作ることを優先しましょう。
ユーザーを第一に考えたSEO改善をしよう!

SEO改善で大切なのは、順位を上げることだけを目的にしないことです。
本当に見るべきなのは、検索する人が知りたいことに答えられているか、安心して読める内容になっているか、そして問い合わせや資料請求などの成果につながる導線ができているかです。
まずは検索意図や基本設定を見直し、次に既存記事を改善し、そのあとでサイト全体の土台を整え、最後に必要な新規記事を追加していく。
こうした流れで進めると、無駄な施策を減らしやすくなります。
また、本記事で紹介した事例からもわかるように、成果が出ているテーマを深掘りしたり、既存記事をリライトしたりすることで、順位だけでなく問い合わせにつながる可能性も高まります。
もし「SEOに取り組んでいるが成果につながらない」「記事を増やしているのに問い合わせが増えない」と感じている場合は、一度サイト全体の設計や既存記事の状態を見直してみることが大切です。
SEO記事の改善やサイト構成の見直しについてお悩みの方は、弊社、ドットアンドノードにお気軽にご相談ください。


