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司法書士の集客方法としては何がベスト?安定して仕事依頼を獲得するコツ

司法書士として独立開業し、安定的に仕事を受注していくためには効果的な集客方法が欠かせません。

司法書士の業務は専門性が高く、一般の方にはなじみが薄いのが現状です。

そのため、いかにして自分の存在を知ってもらい、信頼を得て仕事につなげていくかが重要なポイントとなります。

本記事では、司法書士の集客方法について、対面とWebの2つの軸から具体的な手法を解説していきます。

安定して仕事獲得するには対面とWebの2軸がベスト!

司法書士の集客方法としては、大きく対面とWebの2つの方向があります。

主に友人や知人からの紹介や、交流会でのご縁などによって対面で信頼関係を構築して仕事を獲得するのが司法書士集客の王道と言えるでしょう。

しかし、対面は仕事依頼につながりやすいという反面、友人や知人に会ったり、交流会に参加したりしなければなりません。

1人で司法書士事務所を開いている方などは、仕事が忙しくなってくると、こういった集客活動にかける時間が取れなくなってくるため、対面集客だけに頼るのではなく、Web集客も活用していくのがおすすめです。

Web集客は、自分自身が動かなくても問い合わせや仕事依頼の話がくるというメリットがあります。

対面集客だけではなく、Web集客も活用することで集客が安定しますので、ぜひ対面とWebの2軸で集客を考えると良いでしょう。

司法書士の対面による集客方法

対面での集客は、直接会って信頼関係を築くことができるため、成約率が高いのが特徴です。

ただし、時間と手間がかかるため、効率的に進めていく工夫が必要でしょう。

ここでは、司法書士が対面で集客を行う際の具体的な方法について見ていきます。

友人・知人からの紹介

司法書士として独立したばかりの頃は、身近な友人や知人に自分の開業について伝え、仕事の紹介を依頼するのが有効です。

信頼できる人からの紹介は、新規の顧客からの信用にもつながります。

ただし、あまり強引に依頼するのは避け、自然な形で話題に出すようにしましょう。

名刺を渡したり、開業祝いを兼ねた食事会を開いたりするのも良い方法です。

友人・知人からの紹介を得るためには、日頃からコミュニケーションを大切にしておく必要があります。

司法書士としての専門性はもちろんのこと、人間性も問われる仕事だからです。

普段の何気ない会話の中で、仕事への熱意や姿勢を伝えておくことで、紹介してもらえる可能性が高まります。

セミナーや相談会の開催

司法書士の業務内容を知ってもらうために、セミナーや無料相談会を開催するのも効果的です。

遺産相続や不動産登記、成年後見など、一般の方が関心を持ちそうなテーマを選び、分かりやすく説明することを心がけましょう。

参加者との名刺交換を忘れずに行い、後日のフォローにつなげることが大切です。

セミナーや相談会の開催にあたっては、告知の方法にも気を配る必要があります。

事務所のWebサイトやSNSでの発信はもちろんのこと、地域の商工会や市民センターなどに協力を仰ぐのも有効でしょう。

町内会の回覧板を活用するのもおすすめの方法です。

異業種交流会への参加

司法書士の業務は、不動産業者や税理士、ファイナンシャルプランナーなど、他の業種とも関連が深いものが多くあります。

異業種の交流会に積極的に参加し、自分の専門性をアピールしながら、顔の見える関係を築いていくことで、将来的な仕事の依頼につなげることができるでしょう。

異業種交流会では、自分の専門分野だけでなく、他の参加者の業務内容にも関心を持つことが大切です。

単に名刺を交換するだけでなく、どのような仕事をしているのか、どんな悩みを抱えているのかを聞き出すことで、司法書士としてどのように貢献できるかを考えるきっかけになります。

交流会で出会った相手とは、その場限りの関係で終わらせないようにしましょう。

名刺交換した相手にはメールや電話で挨拶を入れ、定期的に連絡を取り合う関係を築いていきます。

時には食事に誘うのも効果的です。

忙しい中でも継続的なコミュニケーションを心がけることが、信頼関係の構築につながります。

士業交流会への参加

司法書士の仲間を増やすことも、集客につながる重要なポイントです。

所属する司法書士会の研修会や懇親会には積極的に顔を出し、同業者との交流を深めましょう。

互いの得意分野を共有し合えば、それぞれの強みを生かした連携にもつながります。

士業交流会では、同じ業界で働く仲間だからこそ、悩みを打ち明けやすいという面があります。

日々の業務で感じるストレスや課題を共有し、アドバイスし合える関係性を築くことが大切です。

時には勉強会を開催して、お互いのスキルアップを図るのも良いでしょう。

仲間内での紹介も、士業交流会ならではのメリットです。

各々の専門分野や扱える案件の規模は異なるため、単独で対応が難しい場合は、信頼できる仲間に依頼を回すことができます。

紹介料の授受については事前によく話し合っておき、トラブルのないようにしましょう。

ビジネス団体、経営者会などへの参加

中小企業の経営者が集まるビジネス団体や経営者会に加入し、交流を深めるのもおすすめの方法です。

会社設立や役員変更、株式譲渡など、司法書士の専門性を必要とする場面は多岐にわたります。

日頃から面識を持っておくことで、いざという時に依頼してもらえる関係を築くことができるでしょう。

ビジネス団体や経営者会では、セミナーや勉強会が開催されることも少なくありません。

司法書士として登壇する機会があれば、ぜひ引き受けるようにしましょう。

経営者の立場から見た法律問題について、具体的なアドバイスを提供することで、司法書士としての存在感を高めることができます。

団体内の交流を深めるためには、役員として運営に携わるのも効果的です。

司会進行やイベントの企画など、積極的に仕事を引き受けることで、多くの経営者と顔見知りになるチャンスが生まれます。

自分の専門性を活かせる場面では、惜しみなくアドバイスを提供するようにしましょう。

親和性の高い会社と提携

司法書士の業務と親和性の高い会社と提携し、互いの顧客を紹介し合うことも有効な手段の一つです。

たとえば不動産仲介会社と提携すれば、不動産登記の依頼が見込めますし、税理士事務所であれば相続手続きの案件が期待できます。

Win-Winの関係を築けるよう、日頃から連絡を取り合うことが大切です。 

提携先を探す際は、単に案件の受注だけでなく、顧客へのサービス向上という視点を持つことが重要です。

提携先の強みを把握し、どのような連携が可能かを具体的にイメージできるようにしておきましょう。

例えば、不動産仲介会社との提携であれば、物件の現地調査に同行したり、契約書のチェックを代行したりと、司法書士ならではのサポートを提案するのも良いでしょう。

税理士事務所との提携なら、相続税の申告に必要な名義変更手続きをワンストップで対応できるようにするなど、顧客の利便性を高める工夫が求められます。

キックバックに注意しよう!

ただし、提携先からの紹介については、金銭のやり取りが伴うキックバックの存在に十分注意が必要です。

司法書士法で報酬の分配は厳しく禁止されています。

あくまで顧客へのサービス向上や業務の効率化のための提携であることを、双方で確認しておきましょう。

キックバックを行うことは、司法書士の信用を大きく損なう行為です。

たとえ表面上は合法的な形を取っていても、裏でこっそり報酬を分け合っていることが発覚すれば、業務停止などの重い処分を受けることになります。

提携先との関係は、あくまでオープンで透明性の高いものでなければなりません。

どういった基準で顧客を紹介し合うのか、報酬はどのように設定するのかを、文書でしっかりと取り決めておくことが大切です。

提携先との定期的な会合を設け、適正な運用がなされているか確認し合うのも良いでしょう。

名簿(リスト)を作り営業

日頃から名刺交換した相手や、セミナー参加者などのリストを作成し、DMの送付や電話、メールでのアプローチを続けていくことも重要です。

士業の場合、すぐに案件化しない場合も多いため、地道なフォローを続けることが新規顧客の開拓につながります。

名簿の管理には、Excel等の表計算ソフトを活用するのが効率的です。

氏名や連絡先、会社名などの基本情報に加え、どのような経緯で知り合ったのか、どんな話をしたのかなど、できるだけ詳細な情報を記録しておくことが大切です。

アプローチの際は、一方的な営業にならないよう注意が必要です。

相手のニーズを汲み取り、どのようなサポートができるかを考えながら、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

メールであれば、件名や本文の内容を工夫し、開封率を高める努力が求められます。

DMの送付は、タイミングと頻度が重要です。司法書士の業務は、特定の時期に需要が高まる傾向があります。

例えば、年度末の3月は会社の決算期であるため、登記関連の需要が高まります。

こうした時期に合わせてDMを送付することで、効果的なアプローチが可能となります。

チラシやDMを活用

事務所の近隣にポスティングしたり、関連業者に置いてもらうなど、チラシやDMを活用した集客活動も欠かせません。

すぐに反響は見込めないかもしれませんが、地域に根付いた司法書士であることをアピールする良い機会となります。

顔写真付きのものを作成し、親しみやすさを演出するのも効果的でしょう。

チラシやDMのデザインは、プロに依頼するのが望ましいですが、予算的に難しい場合は、テンプレートを活用するのも一つの方法です。

ただし、他の司法書士事務所と似たようなデザインでは、埋もれてしまう恐れがあります。

事務所の特長を明確に打ち出し、差別化を図ることが大切です。

司法書士のWebによる集客方法

対面での営業活動と並行して、Webを活用した非対面の集客にも力を入れることが望ましいでしょう。

自分で情報発信することで、より広範囲に営業活動を行うことができるようになります。

ここからは、司法書士がWebで集客するための具体的な方法を見ていきます。

Web広告

検索連動型広告やディスプレイ広告など、Web広告を出稿して自社サイトへの集客を図る方法です。

地域や業務内容などのキーワードを設定することで、より効果的なアプローチが可能となります。

ただし、予算との兼ね合いもあるため、費用対効果を見極めながら実施するようにしましょう。

Web広告を出稿する際は、ランディングページの設計も重要です。広告をクリックした先のページで、司法書士事務所の特長やサービス内容がわかりやすく説明されていることが大切です。

また、問い合わせフォームやチャットボットを設置するなど、スムーズな連絡体制を整えておくことも忘れてはいけません。

司法書士の広告規制は厳しいので注意!

司法書士業務に関する広告は、司法書士法により厳しい規制が設けられています。

事実と異なる内容や、誇大な表現は厳禁です。

また料金表示についても一定のルールがあるため、広告を出す際には関連法規をよく確認し、適切な表現を心がける必要があります。

例えば、「どんな案件でも必ず解決します!」といった断定的な表現は避けなければなりません。

あくまで「解決に向けて全力で取り組みます」といった表現にとどめるべきです。

料金表示についても、誤解を招くような安さを強調するような表現は控えめにする必要があります。

広告の内容については、事前に所属する司法書士会に相談するのが望ましいでしょう。

SNS活用

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを活用し、日常の業務内容や事務所の近況を発信していくのも有効な手段です。

専門的な情報に加え、司法書士という職業の魅力をフォロワーに伝えていくことで、親しみを持ってもらうことができるでしょう。

SNSの活用に際しては、発信する情報の内容や頻度がポイントとなります。

司法書士の業務に関する専門的な話題だけでなく、事務所の日常風景や、地域のイベント情報など、フォロワーの関心を引くような内容を織り交ぜることが大切です。

あまり堅苦しい内容ばかりでは、フォロワーが離れていってしまうおそれがあります。

また、SNSは双方向のコミュニケーションツールであることを意識しておく必要があります。

フォロワーからの質問やコメントには、できる限り丁寧に回答するよう心がけましょう。

司法書士としての専門性を活かしつつ、親しみやすい対応を心がけることが、信頼関係の構築につながります。

SEO

自社サイトを制作する際は、検索エンジン最適化(SEO)を意識した設計が重要です。

司法書士に関連するキーワードをタイトルやヘッダー、本文中に適切に配置し、ユーザーが求める情報を提供することを心がけましょう。

地域名との組み合わせも効果的です。

SEO対策では、サイトの表示速度や、スマートフォンへの対応など、ユーザビリティの向上も重要なポイントとなります。

読み込み速度が遅かったり、スマートフォンで閲覧しづらかったりすると、せっかくアクセスしてもらってもすぐに離脱してしまいます。

サイト設計の際は、こうした点にも十分な注意を払う必要があります。

また、定期的にブログを更新するなど、サイトを常に新鮮な状態に保つ工夫も求められます。

司法書士の業務に関連する旬の話題を取り上げたり、事務所の近況報告を行ったりと、アクセスアップにつながるような情報発信を心がけましょう。

名簿(リスト)を作りフォーム営業

セミナー参加者などのリストを活用し、メールマガジンを配信するのもおすすめの方法です。

司法書士の業務に関する情報だけでなく、読者にとって関心の高い旬の話題を盛り込むことで、開封率を高めることができるでしょう。

メールマガジンの配信頻度は、月1〜2回程度が適当です。

あまり頻繁に送りすぎると、読者に嫌われてしまうおそれがあります。

また、配信時間帯にも気を配る必要があります。平日の昼休みや夕方以降など、比較的閲覧されやすい時間を選ぶことが大切です。

また、件名の工夫も重要です。「○○事務所の最新情報」といった一般的な件名では、開封されにくくなってしまいます。

関心を引くようなキーワードを盛り込み、開封したくなるような件名を考えましょう。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスに登録することで、検索結果に事務所の情報が表示されるようになります。

所在地や営業時間、提供サービスなどを正確に入力し、写真を掲載するのも効果的です。

クチコミ機能を活用すれば、利用者の生の声を集めることもできるでしょう。

Googleマイビジネスへの登録は無料で行うことができますが、審査に時間がかかる場合があります。

早めに申請を行い、必要な情報を漏れなく入力しておくことが大切です。

また、クチコミへの対応も重要なポイントです。利用者から寄せられた口コミには、できる限り迅速に返信するよう心がけましょう。

ポジティブな口コミであれば、丁寧にお礼を伝え、ネガティブな口コミであれば、真摯に受け止めて改善策を示すことが求められます。

司法書士が安定して集客するためのコツ

司法書士の集客は、一朝一夕にはいきません。対面とWebの双方の手法を使い分け、地道な努力を重ねていくことが重要です。

ここでは、安定的に集客するために押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

訴求するサービスやターゲットを絞り込む

何でも対応可能というスタンスでは、なかなか集客に結び付きません。

扱うサービスや顧客層を明確にし、ターゲットを絞り込むことが大切です。

専門分野を深掘りし、他の司法書士にはないオンリーワンの価値を提供することを目指しましょう。

例えば、「事業承継に強い司法書士」「外国人の相続問題に詳しい司法書士」など、独自の強みを前面に打ち出すことで、差別化を図ることができます。

ターゲットを絞り込むことで、より的確なアプローチが可能となり、集客の効率化にもつながるはずです。

ただし、あまりにニッチ過ぎる分野に特化しすぎると、市場規模が小さくなってしまうおそれもあります。

自分の得意分野を軸としつつも、ある程度の幅を持たせることが大切です。

状況に応じて、柔軟にサービス内容を見直していく姿勢も求められます。

対面のみ、Webのみに偏らない!バランスよく実践する

集客方法は、対面だけ、Webだけに頼るのではなく、バランスよく取り組むことが肝心です。

セミナーや交流会などで出会った顧客には、Web経由でもフォローを継続するなど、複数の手法を組み合わせて相乗効果を狙いましょう。

対面営業で築いた信頼関係を、Webでの情報発信によってさらに深めていくことが重要です。

例えば、セミナーに参加してくれた方に、後日メールマガジンを送付するなどの工夫が考えられます。

逆に、Webからの問い合わせがあった場合は、できる限り早期に面談の機会を設けるなど、リアルな接点を持つことを心がけましょう。

地域性のあるビジネスであることを認識する

司法書士は、地域に密着した仕事が中心となります。

その地域の特性をよく理解し、ニーズに合ったサービスを提供していくことが求められます。

商工会議所やローカルメディアなどを活用し、地域に根付いた営業活動を心がけましょう。

地域の行事やイベントに積極的に参加することも大切です。

お祭りや運動会など、地域住民が集まる場に顔を出し、交流を深めることで、司法書士としての認知度を高めることができるでしょう

。日頃から地域とのつながりを大切にし、信頼関係を築いていくことが求められます。

また、地域の企業や団体とのネットワーク作りも重要なポイントです。

中小企業の経営者や、非営利団体の代表者など、地域で影響力のある人物とのつながりを持つことで、集客力の向上につなげることができます。

普段から名刺交換を欠かさず、積極的にコミュニケーションを図っていくことが大切です。

自社にとって最適な集客方法を選択する

他社の成功事例をそのまま真似しても、うまくいくとは限りません。自社の強みや弱み、経営資源を冷静に分析し、最も効果的な集客方法を見極めることが重要です。

無理のない範囲で、できることから着実に実行していくことを心がけましょう。

例えば、人脈が広い司法書士であれば、対面での営業活動に重点を置くことが有効でしょう。

一方、IT スキルに長けている司法書士であれば、Web を活用した集客により力を入れるのが賢明です。

自社の強みを活かせる方法を選択し、集中的に取り組むことが成果につながります。

また、集客方法は、事務所の規模や立地、スタッフの数などによっても変わってきます。

小規模な事務所であれば、大がかりなセミナーの開催は難しいかもしれません。

その場合は、少人数での勉強会を開催するなど、無理のない範囲で実行可能な方法を選択することが大切です。

対面で着実に、Webで安定的に集客を獲得しよう!

司法書士にとって、集客は独立開業後の大きな課題の一つです。

本記事では、対面とWebの両面から具体的な集客方法を解説してきました。

セミナーや交流会への参加、提携先の開拓など、地道な営業活動を通じて信頼を積み重ねていくことが何より大切です。

同時に、Web広告やSNS、SEOなどを活用したオンライン上での情報発信にも注力し、集客チャネルの多様化を図ることが望ましいでしょう。

ただし、司法書士業務に関する広告規制には十分な注意が必要です。

地域に根付いたサービスを提供し、専門性を磨き続けることで、徐々に自社の存在感を高めていくことができるはずです。

対面とWebのバランスを取りながら、一つ一つ着実に集客活動を進めていきましょう。

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