
司法書士は開業セミナーに参加しよう!メリットや選び方をご紹介
司法書士として開業を検討している方や、実際に開業したばかりという方の中には、「何から準備すればよいのか分からない」「開業直後はどうすればいいのか」といった疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
成功している司法書士の多くは、開業前に正しい知識と心構えを得る場として「開業セミナー」に参加し、そこで得たノウハウやスキルを存分に発揮しています。
そこで、本記事では司法書士が開業セミナーに参加するメリットやおすすめの選び方、最大限に活かすためのポイントを解説します。
司法書士の開業セミナーとは?

司法書士資格を取得し、これから独立開業を目指す司法書士、あるいは開業したばかりの司法書士を対象に開催されるセミナーを指します。
主に実務や経営に関する知識・ノウハウを学ぶためのセミナーで、内容は開催団体やテーマによってさまざまです。
一般的には、以下のような内容がテーマとなることが多いです。
- 開業に必要な準備や手続き
- 集客や営業ノウハウ
- 実務上のポイント
- 経営に関する知識
- 成功事例や体験談
- 失敗事例やトラブル対応
司法書士の開業セミナーは、資格取得後のキャリアプランを具体的に描くうえで、有益な情報源となります。
また、開業セミナーの開催情報は、以下のサイトやコミュニティなどで見つけられます。
参加を検討している場合は、ぜひ調べてみましょう。
- 司法書士会のウェブサイト
- 資格スクールのイベント案内
- 士業向けポータルサイト
- 開業支援コミュニティ
- 主催団体のSNS投稿
司法書士向け開業セミナーの参加費用の相場

正直に申し上げると、司法書士向け開業セミナーではこれといった参加費用の相場は明確になっておらず、規模や講師陣の経歴、開催時間・期間や内容などにより大きく変動します。
1回あたり2時間30分で27,500円というセミナーがあれば、2日かけて15万円以上というセミナーもあり、一概にいくらが相場というのは提示しにくいです。
相場がない以上、自分自身で支出できる予算をある程度決めておいて、実際にセミナーを探してみて費用や内容などで納得できるものに参加する、というのが定石でしょう。
参加費が主催者の言い値になってしまっているため、むやみやたらに開業セミナーに参加せず、よく比較・検討して最善だと思えるものに絞って参加してください。
司法書士が開業セミナーに参加するメリット

開業セミナーに参加することは、以下で挙げるように司法書士にとって多くのメリットがあります。
- 開業に関する全体像が把握できる
- 実務に直結するスキルが身につく
- 経営ノウハウが身につく
- 人脈を形成できる
ここからは、それぞれのメリットについてご紹介します。
開業に関する全体像が把握できる
司法書士の開業セミナーは、「どうすれば『開業できた』といえるのか見当がつかない」「何から始めればいいか分からない」という不安に対し、開業準備のステップを体系的に学べます。
事務所開設や登録免許税、購入するべき備品など基本的な内容や取るべきステップが丁寧に解説されるので、参加した後に不安なく事業をスタートできます。
「届け出をしないまま事業を始めて、法律に違反してしまった」「備品が充分に揃っていないのに開業し、実際に依頼者が来てから困った」という事態に陥らないように、しっかりと開業の全体像を把握しましょう。
(業務)
司法書士は、この法律の定めるところにより、他人の依頼を受けて、次に掲げる事務を行うことを業とする。引用元:司法書士法 第3条
実務に直結するスキルが身につく
司法書士の開業セミナーでは、具体的な業務フローや事例、トラブルへの対処法なども習得できます。
特に、司法書士資格を取得してすぐに自分の事務所を構える方や、事務所の所属歴が短くて多種多様なトラブルに対処した経験がない方は、必ず受けるべきといえるでしょう。
また、効果的なブランディングや営業戦略などのマーケティング分野も学べるので、中長期的な事務所運営が可能です。
経営ノウハウが身につく
会計・税務・人事労務・法律など、司法書士事務所の経営に必要な知識も開業セミナーで学べます。
セミナーを受講すれば、経費の計算方法や人材の管理、売上目標の設定など、具体的な経営者視点を持てるようになるでしょう。
司法書士としての業務だけに注力すると、事務所を長く維持することは難しいので、セミナーに参加して経営者としてのノウハウも獲得する必要があります。
人脈を形成できる
司法書士の開業セミナーでは、他の参加者や講師と交流できるので、情報交換や協力関係を築けることもメリットです。
たとえば、同時期に開業した司法書士同士で業務提携を行ったり、得意分野の異なる仲間と案件を紹介し合う関係が築かれることもあります。
同じ時期に開業を目指す参加者と交流することで、悩みを共有したり、互いに切磋琢磨してモチベーションを上げたりすることもできるでしょう。
さらに、開業後の孤独感や閉塞感を和らげられるため、「すぐに相談できる講師とつながりたい」「支え合える仲間が欲しい」という司法書士にも向いています。
個別コンサルや他セミナーの勧誘に注意する
司法書士の開業セミナーは、一見するとメリットしかないように思えます。
しかし、中には個別のコンサルティングや他セミナーへの勧誘を目的として近づいてくる不審な参加者がいたり、講師が登壇していたりする可能性があります。
交流時にはその注意点を頭の片隅に置き、冷静に関係性を見極めることも大切です。
万が一、開業セミナーで勧誘行為を受けた場合は、速やかに主催者に通報しましょう。
自分に合う司法書士向け開業セミナーの選び方

せっかく開業セミナーに参加するなら、自分にとって「開業への具体的なイメージが湧きやすい」「実務に役立つ」と感じられるものを選びたいものです。
次のようなポイントをチェックし、自分に合う司法書士向けの開業セミナーを選びましょう。
- 自身のレベルや目的に合っているかで選ぶ
- 自分が知りたい内容やカリキュラムかで選ぶ
- 講師の実績・経験は充分かで選ぶ
- 開催がオンラインかオフラインかで選ぶ
- 実際の参加者の声や評判で選ぶ
以下では、セミナーの正しい選び方を解説するので、それぞれ見ていきましょう。
自身のレベルや目的に合っているかで選ぶ
一口に司法書士向けセミナーといっても、初心者向け・特定分野特化型・経営ノウハウ重視型など、複数の種類があります。
開業に向けたセミナーであるかどうかを必ず確認し、その中でも「自分は何を学びたいのか」を明確にしたうえでセミナーを選ぶことが重要です。
「オンライン集客のやり方」「法人の設立方法」「地方で開業したい方向け」などセミナーごとに特化している内容が異なるので、自分の希望に合うものを選んでください。
自分が知りたい内容やカリキュラムかで選ぶ
セミナーの紹介文をよく読み、具体的なテーマや学習項目が明示されているかをチェックしましょう。
「せっかく参加したのに、欲しい情報が得られなかった」「もうすでに分かっている情報ばかりで無意味だった」と感じては無駄足となってしまうので、自分が知りたい情報が含まれているかを見極めます。
紹介文を読んでもよく分からない場合は、セミナーの運営団体や講師に直接連絡を取って詳細を確認してみるのも一手です。
講師の実績・経験は充分かで選ぶ
現役の司法書士や司法書士歴が長いなど、講師のバックグラウンドを調べて、実績が充分にあるかを確認しましょう。
机上の空論や理想像ではなく、現場のリアルな情報を教えてくれる講師かどうかがポイントです。
いくらセミナーの内容に興味があっても、講師自身に魅力がなければ話が頭に入ってこない恐れがあるので、講師にも注目して選んでください。
開催がオンラインかオフラインかで選ぶ
開業セミナーの開催方法がオンラインか、オフラインかもチェックポイントです。
オンライン形式では録画視聴が可能なことが多く、復習や確認に活用できます。
一方で、オフライン形式ではその場の雰囲気や他参加者との関係性構築がしやすく、受講後の行動に直結しやすい傾向があります。
オンラインのメリットは、日本全国どこからでもアクセスでき、何度でも繰り返し視聴ができる点です。
しかし、デメリットは他の司法書士や講師と交流する機会が少なく、安定した通信環境を整えることなどが挙げられます。
オフラインのメリットは、講師にその場で直接質問できたり、集中して話を聞けたりする点です。
ただし、デメリットは会場へ向かう時間や交通費などのコストがかかり、自分の好きなタイミングで聴講できなかったりすることです。
オンラインもオフラインも一長一短ですので、自分の考え方やライフスタイルなどに合わせて選びましょう。
実際の参加者の声や評判で選ぶ
参加したい開業セミナーが見つかったら、口コミサイトやSNS、セミナー主催者のウェブサイトなどで実際の参加者の感想や意見をチェックしてください。
参加者の声を通じて、セミナーの実際の運営体制や講義の実用性、講師の対応力などが見えてくるため、公式の案内文だけでは分からないリアルな評価軸を得ることができます。
参加者から好評を多く得ていれば、自分が参加したときに有意義なノウハウやスキルなどを得られるかもしれません。
また、たとえば「セミナーに参加後、売上が〇%伸びた」「同じセミナーに参加した者同士で××ができるようになった」など、具体的な成果が出た事例があれば注目しましょう。
司法書士が開業セミナーを最大限に活かすためのポイント

せっかく安くはない開業セミナーに参加するからには、そのチャンスやノウハウは最大限に活かす必要があります。
司法書士が開業セミナーに参加するときや参加した後に取るべき対応は、次の通りです。
- 積極的に質問する
- 学んだことを実践に落とし込む
- 情報収集を継続する
以下では、セミナーにかけたコストを無駄にしないためにも、ぜひ覚えておきたいポイントを解説します。
積極的に質問する
開業に関する疑問を、解消できずにそのまま持ち帰っては大変もったいないです。
そのため、せっかくの機会を逃さないように、その場で講師に必ず質問しましょう。
セミナーに参加する前に質問事項をリストアップしておき、セミナーの中で解決できなかった問題は質疑応答で尋ねてください。
また、リストアップすることで、自分が何について悩んでいるのかを把握できるので、適切なセミナーを選ぶことにも役立ちます。
学んだことを実践に落とし込む
開業セミナーで得た知識やノウハウを、今後の計画や行動に具体的に落とし込みましょう。
たとえば、セミナーで紹介された営業テンプレートをそのまま初回の顧客対応に活用し、契約につなげるケースや、講師が紹介したSNS活用法を取り入れて認知拡大させるケースなどが考えられます。
どんなに些細なことでもいいので、頭の中でモヤモヤと抱えずに、臆せず実行に移すことが重要です。
一気にすべてに着手しようとすると疲れてしまうため、すぐに実践できる簡単なことからコツコツと積み重ねていきましょう。
情報収集を継続する
セミナーに参加して終わり」ではなく、実際に司法書士事務所を開業した後も最新情報のキャッチアップは必須です。
特に経営ノウハウやマーケティングは、事務所が軌道に乗った後も引き続き取り組む必要があるので、情報収集を継続することが大切です。
司法書士に関する書籍の購入やウェブサイトの閲覧、講師や仲間との交流は絶やさないように気をつけましょう。
開業セミナーで集客に手を広げるべきか悩んでいる司法書士はドットアンドノードへ

今回は、司法書士向けの開業セミナーについて解説しました。
開業セミナーでは開業に必要な準備や手続き、マーケティングや経営に関する知識などさまざまな内容を取り扱うので、自分が得たい情報をテーマとしているものに参加してください。
開業セミナーで基礎的な経営知識や集客の理論を学んだ後、それを実務レベルで展開していくためには、より専門的なツールや支援を併用することも効果的です。
「集客ノウハウについて詳しく習得したい」「Webでの集客に力を入れたい」とお考えの司法書士の方にとっては、開業セミナーに参加することも大切です。
しかし、Webでの集客に特化しているサービスを検討することもおすすめします。
弊社ドットアンドノードでは、リピート率96%を誇る、司法書士専門のWeb集客パックをご用意しております。
司法書士として本業に注力しつつも、Webからの安定した集客や成約を目指すなら、ぜひお気軽にご相談ください。