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司法書士がX(旧Twitter)で集客するには?効果的な活用方法とWeb集客成功のポイントを解説

司法書士として独立開業するにあたり、「どうやって仕事を増やせばいいのか」「もっと多くの人に事務所の存在を知ってほしい」と悩む方は多いのではないでしょうか。

そんな中、注目を集めているのが「X(旧Twitter)」を活用した情報発信と集客です。

本記事では、司法書士がX(旧Twitter)を活用するメリット、実際に発信していくべき内容など、わかりやすく解説していきます。

司法書士がX(旧Twitter)を活用するメリットは顧客からの信頼感を高められること!

司法書士がX(旧Twitter)を活用する最大のメリットは、見込み客からの信頼感を高められることにあります。

SNSなどで個人が発信する情報は、一見すると信頼性が低いように思われがちですが、実際には利用者が情報選択力を持って活用している場合、信頼性が高まる傾向もあることが指摘されているのです。

東京大学・小笠原氏の研究によれば、「個人発信情報を活用している層は、情報選択の自己効力感が高く、SNSなどの信頼性評価も相対的に高くなる傾向がある」とわかっています。

つまり、専門職がSNSで自らの専門性や人柄を伝えることで、信頼感形成につながる可能性があることが示唆されているのです。

士業という職種は、その専門性の高さなどから「近寄り難い」と感じられることが多く、依頼者としても「誰に依頼すればよいかわからない」「どんな人に頼めば安心なのだろう」と不安を抱かれがちです。

このような中で、X(旧Twitter)を活用すれば、業務内容だけでなく、考え方や対応の丁寧さといった人柄まで伝えやすくなります。

X(旧Twitter)は140字以内の投稿が基本であるため、日々の業務で感じたことやちょっとした工夫なども発信しやすく、閲覧者にとっても司法書士が身近に感じやすくなるのです。

中小企業庁によると、近年ではインターネット上で情報収集を行う層が増えているとされており、ホームページやブログに加えて、SNSでの発信が集客において重要になってきています。

X(旧Twitter)は拡散性が高く、自分の専門分野に興味を持つユーザーにリーチしやすい点が魅力です。

専門的な内容を噛み砕いて、わかりやすく投稿すれば、「この人に相談してみたい」と思わせるきっかけになるでしょう。

また、司法書士の業務範囲は、相続や登記、成年後見など多岐にわたりますが、中には、企業法務支援や家族信託など、比較的知名度が低い分野もあります。

こうした業務の存在や、司法書士が関与できる範囲などを伝えることで、業務理解の促進と信頼形成に繋がります。

X(旧Twitter)と他のSNSの違い

司法書士がSNSで情報発信する場合、X(旧Twitter)以外にもInstagramやFacebook、YouTubeなどが候補として挙げられます。

それぞれの特徴は次の表の通りです。

SNS
特徴
X(旧Twitter)
拡散性が高く、投稿がリアルタイムに流れる
Instagram
写真など、ビジュアルが重視される傾向にある
Facebook
実名登録のため、信頼性が高い
YouTube
長尺動画で専門性がアピールできる

X(旧Twitter)は文字による情報発信が中心になることから、専門性や見解をアピールしたい司法書士にとって使いやすいSNSだといえます。

総務省の2024年調査によると、インターネット利用層におけるSNSユーザーは全体の80%。

さらに、Xは匿名で利用しているユーザーが多いため、法律や相続などの悩みを他人に知られずに発信しやすいという利点があります。

このような投稿をきっかけに相談が始まり、依頼につながるケースも少なくありません。

司法書士がX(旧Twitter)で発信すべき内容

司法書士がX(旧Twitter)を活用して相談や依頼を獲得するうえでは、投稿する内容の選び方が特に重要です。

単に業務内容や宣伝を投稿しているだけでは、フォロワーの関心をひくことはできません。

ここでは、司法書士が発信すべき内容を2つの観点から紹介します。

信頼感や専門性をアピールできるポスト(ツイート)

まず、司法書士としての知識や経験を伝えるポストです。専門性を可視化することで、「この司法書士は信頼できる」と思ってもらいやすくなります。

具体的な投稿例は、下記の通りです。

投稿例①
【不動産登記の豆知識】土地や建物を贈与する場合、登録免許税の計算は「固定資産評価額×2%」が原則。知らずに高額な税金を払ってしまうケースも・・・。事前によく確認しましょう!
投稿例②
本日対応した事例:遠方に住む依頼者とオンラインで委任契約→相続登記手続きを完了。Zoomや電子署名の活用で、手続きがスムーズになっています。

日常の業務の中で得た知識や注意点を共有することで「この人はちゃんと現場のことを分かっている」という印象を持ってもらうことができます。

また、専門用語や難しい内容もわかりやすく説明し、読者の離脱を防ぎ、信頼感の向上につなげることが重要です。

親しみやすさを伝え、人物像を感じてもらえるポスト(ツイート)

司法書士の考え方や人柄が伝わる投稿も、信頼関係の構築に役立ちます。

士業は専門職であるがゆえに、堅苦しい印象や近づき難いイメージを持たれがちであるため、日常の一コマや趣味の話題を投稿することで、親しみやすさを演出できます。

投稿の具体例は、下記の通りです。

投稿例①
今日は初回相談の後、近くのカフェで一休み。
リフレッシュして、午後からの打ち合わせに備えます!
(写真添付)
投稿例②
事務所に差し入れをいただきました。
お心遣いありがとうございます!
(写真添付)

こうした投稿があることで、「この人なら話しやすいかも」「この人に相談してみたい」と思ってもらえるきっかけになります。

ただし、個人的な内容を出しすぎると信頼を損なうおそれもあります。

専門的な情報と人柄の投稿をバランスよく組み合わせることが大切です。

司法書士がX(旧Twitter)で依頼を受けるまでの具体的な流れ

実際にX(旧Twitter)を活用して集客に成功している司法書士の多くが踏んでいるステップは下記の通りです。

  • 情報発信
  • 会話
  • 相談
  • 依頼

ここでは、こうしたステップを生む、2つの代表的な流れを具体的に解説していきます。

フォロワーとのやりとりから依頼に発展

フォロワーとやりとりを重ねて信頼を得たうえで、相談や依頼に発展するケースが多く見られます。

たとえば、日頃から相続や登記に関する発信を続けていた司法書士のアカウントに対し、あるフォロワーから「父が亡くなったが、何から手をつけてよいかわからない」というリプライやDM(ダイレクトメッセージ)」を送ってきたとしましょう。

このとき、丁寧に状況を確認して適切なアドバイスを行い、「ご相談やご依頼をご希望の場合はこちらからご連絡ください」と案内すれば、実際の契約につながることもあります。

SNS上のやりとりは、電話やメールよりも心理的負担が少ないため、相談の最初のきっかけとして選ばれやすくなるのです。

なお、DMでの相談を受けたい場合は、アカウントの設定で「誰でもDMを送れる」ようにしておくと良いでしょう。

また、投稿内で「DMでお気軽にご相談ください」といった一言を添えることで、ユーザーがアクションを起こしやすくなります。

投稿文はできるだけ丁寧な語り口で、不安を和らげるような言い回しを心がけましょう。

最初のアクションをきっかけに、チャンスを逃すことなく、集客につなげられるような丁寧な対応を心がけましょう。

士業同士の交流から紹介に発展

X(旧Twitter)を活用することで、同業や他士業とのネットワークの構築ができるという利点もあります。

弁護士、税理士、行政書士、社労士など、それぞれが積極的にX(旧Twitter)で情報発信しているため、お互いにフォローし合い、コメントをし合うことで、自然な形でつながりが生まれます。

こうした関係性の中で、「不動産登記の案件で信頼できる司法書士を探している」「相続で登記が必要な案件を紹介したい」といった流れから、紹介を受けることも珍しくありません。

X(旧Twitter)上で交流を重ねることで、リアルの仕事に発展する事例が多数見られるので、ネットワークの構築も意識してX(旧Twitter)運用をしましょう。

また、紹介だけでなく、合同でセミナーを開催したり、ブログで相互に業務紹介を行ったりすることで、顧客の信頼を高める取り組みにもつながります。

SNSは集客にとどまらず、他士業との業務提携や信頼構築の基盤としても活用できます。

業務の幅を広げるためにも、積極的に取り組むことが重要です。

司法書士がX(旧Twitter)を使うときの注意点

X(旧Twitter)を集客目的で活用するには、以下のように投稿による影響やトラブルを起こさないように注意を払う必要があります。

  • 守秘義務違反にならないようにする
  • 炎上や誤解を防ぐ
  • 定期的かつ継続的な発信をする
  • ポスト(ツイート)の「時間帯」と「頻度」に気をつける

誤った運用は、信頼の失墜や法的トラブルにもつながりかねません。

ここでは、司法書士がXを運用する上で必ず押さえておくべき注意点をそれぞれお伝えしていきます。

守秘義務違反にならないようにする

司法書士は「守秘義務」を守ることが、法律で定められています。

具体的には、司法書士法第24条において「正当な理由がなければ、業務上知り得た秘密を漏らしてはならない」と明記されています。

SNSでの発信は気軽に行える反面、無意識のうちに「個人を特定できる情報」を発信してしまうリスクもあるのです。

たとえば、「今日は〇〇市で相続登記の相談。被相続人は地元で長く□□の会社経営をされていたそうで・・・」といったような投稿でも、その地域に住んでいる人が見れば、誰の話か見当がつく可能性があります。

たとえ名前を伏せていたとしても、投稿の中にある「地域名」「家族構成」「職業」などの情報が組み合わさると、見る方によっては誰のことか推測されてしまう可能性があります。

また、日本司法書士会連合会の倫理規定でも、「依頼者や相談者の秘密は厳重に取り扱うべき」とされています(第2章)。

SNSは気軽に発信できるからこそ、投稿前に「誰かを特定できる情報が紛れていないか」を必ず見直し、守秘義務違反にならないよう慎重な配慮が必要です。

たとえば、事例を紹介する際には、下記のように配慮して細心の注意をはらいましょう。

  • 地域や家族構成などは書かない、またはぼかす
  • 日時をずらす
  • 相談者の了承を得た上で要点だけを記載する

司法書士としての信頼を守るためにも、情報の扱いには注意してください。

炎上や誤解を防ぐ

SNSでは文脈が変わって投稿が拡散されることで、誤解や批判につながるケースもあります。

発言内容には十分な注意が必要です。

司法書士をはじめとする士業は、公的な職責を担っていると見なされやすく、SNS上での発言には特に慎重さが求められます。

たとえば、炎上につながりやすい内容として、下記のようなものが挙げられます。

  • 法律の解釈を断定的に表現してしまう
  • 他者を揶揄するような発言をする
  • 政治・宗教などセンシティブな話題に立ち入る

断定的な法律解釈をSNSで示すと、場合によっては「誤解を招く表示」とみなされ、品位保持義務(司法書士法第2条)違反と判断される可能性もあります。

また、不正確な情報に基づいて依頼者が損害を受けた場合、損害賠償などの法的責任を問われる可能性があります。

司法書士に向けられる目は厳しいということを理解し、言葉の選び方や表現には十分注意して「誰が読んでも不快にならない」「誤解の余地がなくわかりやすい」内容を心がけましょう。

定期的かつ継続的な発信をする

Xは「アカウントを作るだけ」「気が向いた時に投稿するだけ」では効果が出ません。

フォロワーを増やし、信頼を得る、そして相談や依頼につなげていくためには「継続的な情報発信」が不可欠です。

最低でも、週に1〜3回程度の頻度で投稿を続けることで、下記のようなメリットがあります。

  • 自分の投稿がXのアルゴリズムに適合するようになり、露出が高まりやすくなる
  • フォロワーが投稿を習慣的に目にするようになる
  • アカウントに活気が出て印象が良くなる

Twitterの公式アルゴリズム解説によれば、表示されるツイートは「投稿の新しさ」や「過去の反応」などをもとに選ばれています。

そのため、週に1〜3回程度の頻度で投稿を続けることで、フォロワーのタイムラインに表示される確率が高まりやすくなるのです。

アカウント運用を始めた当初は「いいね」や「リポスト」などの反応が少なくても問題ありません。

長期的な視点でコツコツと続けることが、信頼構築と集客につながります。

ポスト(ツイート)の「時間帯」と「頻度」に気をつける

X(旧Twitter)では投稿のタイミングによって閲覧数(インプレッション)に大きな差が出ます。

特におすすめなのは、下記の3パターンです。

  • 平日の朝(7時〜9時)
  • 昼休み(12時〜13時)
  • 夜(20時〜22時)

こうした時間帯は、ビジネスパーソンの通勤や休憩に重なるため、投稿が閲覧されやすい傾向があります。

一方、1日に十数件もの投稿はやめておきましょう。

投稿しすぎるとかえって情報が埋もれたり、ノイズとして扱われてしまう恐れもあります。

投稿の頻度は多くても1日2〜3件、バランスを見ながら配信するのが理想的です。

司法書士のX(旧Twitter)の始め方

司法書士がXを活用して情報発信や集客を行う際は、次のようにアカウントの作成から運用方針の設計まで、計画的に進めることが重要です。

  • アカウント作成・プロフィール作成
  • ポスト(ツイート)の方向性決定

最初の段階でしっかりと体制を整えておくことで、信頼感のある発信につながります。

以下から、Xの始め方を詳しく見ていきましょう。

アカウント作成・プロフィール作成

まずはアカウントを作成し、プロフィールを整えましょう。

アカウント名は本名や事務所名に業務内容を加えたものが分かりやすく、「○○司法書士|相続・登記対応」などが有効です。

プロフィール欄では対応業務、活動地域、実績、ホームページURLなどを簡潔に記載しましょう。

たとえば「相続・登記・成年後見対応/東京都・オンライン全国可/開業5年目」などのようにわかりやすく記載します。

アイコンやカバー画像は、顔写真や事務所外観など、信頼感を与えるビジュアルを選ぶのがおすすめです。

ポスト(ツイート)の方向性決定

際に発信を始める前に、投稿の方向性を決めておくと、より一貫性のあるアカウントになります。

発信カテゴリは、以下のように整理できます。

  • 専門情報の発信:相続、登記、後見制度などの基礎知識や注意点を分かりやすく解説
  • 業務エピソードの共有:相談事例や日常業務から得た気づき(守秘義務は厳守)
  • 人柄が伝わる内容:仕事観、学び、趣味や日常(読書・カフェ巡り・ランニングなど)のこと

このようなテーマを、バランス良く投稿することで、専門性と親近感の両方を伝えることができるでしょう。

司法書士がX(旧Twitter)とWebの組み合わせで集客力を高める方法

X(旧Twitter)は、集客の入口として優れていますが、Web集客と連携させることで、より効果的な導線が作れます。

司法書士がX(旧Twitter)とWebの組み合わせで集客力を高める方法として、下記の方法が挙げられます。

  • 投稿にWebサイトのリンクを自然に組み込む
  • プロフィールや固定ポスト(ツイート)でホームページに誘導する

それぞれの方法を、順に解説していきます。

投稿にWebサイトのリンクを自然に組み込む

ポストで法律情報や解説を発信する際、詳細はブログ記事やホームページに誘導する形でリンクを貼ると、情報量の不足を補えます。

たとえば、「相続登記の義務化って本当に必要?」という投稿をしたときに、「くわしくはこちらで解説しています」として相続登記義務化に関する自社ブログ記事へリンクを貼ると、投稿と記事の内容にズレがなく、ユーザーが納得しやすくなります。

また、投稿とリンク先の記事の内容がズレていたり、タイトルだけが釣りっぽくて本文が浅い場合、かえって信頼感を損ねるので注意しましょう。

プロフィールや固定ポスト(ツイート)でホームページに誘導する

プロフィール欄には、相談や業務内容を確認できる自社ホームページのURLを明記することで、投稿に興味を持ったユーザーを確実に誘導できます。

さらに、固定ポストには業務内容や相談の流れをまとめた案内投稿を固定しておくと、アカウントを初めて訪れた人への情報提供がスムーズです。

X(旧Twitter)とWebの両輪で司法書士としての集客力を強化しよう

X(旧Twitter)は人柄や専門性を端的に伝える場、Webサイトは業務内容を詳しく伝える場。この2つを連動させれば、ポストをきっかけに関心を持ったユーザーがスムーズに相談・依頼へとつながる仕組みが作れます。

ただし、効果的に運用するためには、投稿内容の工夫に加え、プロフィールやリンク先ページとのつながり(導線)を計画的に構成する必要があります。

Web集客や導線設計に不安がある方は、司法書士向けに特化した集客支援を行うプロに相談するのもおすすめです。

SNSとWebをうまく組み合わせて集客を強化したい方は、司法書士の集客に特化した、私たち「ドットアンドノード」にぜひご相談ください。

集客の土台を整えて、選ばれる司法書士を目指しましょう。

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